フィンランドのネットインフラと教育水準がすごすぎる

Baltmetプロジェクトで来月フィンランドへ旅行に行くにあたり、いろいろフィンランドの情報を調べています。

フィンランドは、世界で初めて「インターネットのブロードバンド接続を全国民の基本的権利」とした国、ということを知りました。

2010年7月1日から、全てのフィンランド人は1Mbpsの速度でインターネットに接続する権利を「国が法律で保証する」と宣言し、国内の通信事業者26社を、国内全域を対象にサービスを提供する事業者に指定。適正な価格として、月額30~40ユーロで提供される見込みだということです。更に2015年には、この速度が100Mbpsになると宣言しました。

世界で初めて「インターネットのブロードバンド接続を全国民の基本的権利」としたフィンランド:ASSIOMA:ITmedia オルタナティブ・ブログ

フィンランドのインターネット普及率は、2010年で85.2%、細かく調べていませんが世界で7位〜5位くらいの普及率です。


しかも、ヘルシンキなどの都市ではそこかしこでフリーのWi-Fiがガンガン飛んでいるようで、なんと市内の一部のバス路線と市電でWi-Fiが使える(試験的?)そうです。

旅行中はフリーのWi-Fi + iPhone、あとはホテルのインターネットで充分そうですが、あんまり便利じゃなかったら、日本で買える有数のSIMロックフリー端末(ただしクソ端末)である、Pocket Wifi Sにフィンランドで買ったSIMを入れてテザリングしようと思ってます。いや、むしろやりたい。

(やり方はこのブログに詳しく書いてあった!
現地SIMカード+ポケットWiFiなら、海外でも格安で定額通信! | @Kimi

ほんとはSIMロックフリーのiPhoneを買って帰って、docomoのUSIMで快適電波&テザリング生活を夢見てたのですが、iPhone 5を登場を目前にそんな事はできないですね。(私がフィンランド行ってる間にiPhone 5が出ればいいのに)

ああ、話がそれてしまいましたが…、

そんなIT大国でもあるフィンランドの国際経済競争力はなんと、5年連続1位
世界で一番携帯を売っているNOKIAはフィンランドの企業ですね。

しかもついでに言うと、環境持続可能性も世界1位、世界汚職指数(清潔度)も世界1位

人口520万人、東京の人口の半分もいないフィンランド、なんでこんなにすごいのでしょうか。

多分それはフィンランドの教育水準の高さにあるようです。

フィンランドは、OECDが実施している学習到達速度調査で毎回世界1位を獲得しています。
世界ナンバーワンの教育水準を誇るフィンランド。
でもなんと、授業時間数は調査に参加した国の中で一番少ないんだそうです。

そんなフィンランドの教育の特徴を調べると…、

◆子どもが生まれると、国から母親全員にベビー服や布団、哺乳びんや絵本などのセットが届き、17歳までの子ども全員に月1万3千円が支給される。


 ◆高校や大学はもちろん大学院や専門学校を含めすべての教育段階が無償である。



 ◆授業料が無料というだけでなく、子どもたちには通学手段、食事(給食)、教科書や学用品が無償で提供される。さらに、校医・学校看護婦・学校ソーシャルワーカー・学校心理士・生徒カウンセラー等のサービスを無償で必要に応じて受けることができる。フィンランドの基本は「生徒の必要に応じて無償サービスを受けることができる」ということ。



 ◆大学生などには月数万円の返済不要の奨学金が支給され、貧富の差なく教育が受けられる。



 ◆労働者に残業はほとんどなく、夕方5時には家族そろって親と子どもがゆっくりすごせる。



 ◆夏休みは2カ月あり、宿題もない。



 ◆授業時間数はOECD加盟34カ国の中で最も少ない。



 ◆ひとつの学級は24人以下の少人数で、実際には20人以下の学級が多い。



 ◆「全国いっせい学力テスト」のような国レベルのテストはもとより、地域レベルでのテストも無い。フィンランド教育省は、「テストと序列付けを無くし、発達の視点に立った生徒評価」が重要と述べており、とりわけ「子ども期」における「競争による序列」を問題視し、小学6年生までは通知表も無い。



 ◆すべての子どもがわかるまでを基本に、結果平等の教育が徹底され、学習に困難が生じている子どもに対しては、即座に特別支援教育によるケアが実施される。とりわけ、低学年時を重視し、学習のつまずきの早期発見によって、学習困難の子どもの問題発生を最小限に抑えている。



競争が子どもの学力と幸せ奪う - テストやめ学力世界一のフィンランド、競争で学力低下させる日本|すくらむ

具体的な教育の考え方としては、

例えば、日本の教育は「19XX年に誰が何をしたか」という事を覚える事が重要とされています。しかし、フィンランドでは、当時の武将はなぜその戦術を選択したのかという背景を考察し、作文する事を求められます。暗記では無く、考察する事を重要としているのです。



日本は膨大な知識を暗記する事を求められます。しかし、フィンランドでは、ほんの僅かなルールだけを暗記し、そのルールを使って、自ら答えを探すための方法を学びます。



 - 日本は膨大な知識を詰め込む事に時間をかけ、知識の活用方法を教えない。

 - フィンランドは覚える知識は少ないが、知識を活用する事の大切さを教える

世界で初めて「インターネットのブロードバンド接続を全国民の基本的権利」としたフィンランド:ASSIOMA:ITmedia オルタナティブ・ブログ

なるほど、いかなる教科も、暗記力だけで大学受験まで乗り切ってきた私にとって、目からウロコです(もう遅いけど)

すごいなあ、フィンランド。
教育水準が凄まじくて、でもゆとりがあって、情報化社会の基板がしっかり出来上がってて、社会保障もしっかり成されている。
(その上、北欧美男・美女ばかりで北欧デザインに囲まれ、国民全員がシャレオツに暮らしているなんて)

人口も資源も少ない国のフィンランドの成功から、日本も見習うべきですね。


ますますフィンランドへの旅行が楽しみになってきた!

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この記事について

このページは、mayumineが2011年9月 1日 01:12に書いた記事です。

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