カナダ・アルバータに旅行して思ったこと #アルバータの冬


冬のカナダのアルバータというと、あなたはまず何を思い浮かべますか?
実際に行くまでの私のアルバータのイメージは、

・カナディアンロッキーで自然がきれいそう
・あとはよくわからない。むしろアルバータってどこ?

そう、ほぼイメージなんてありませんでした。

今回、アルバータ州観光公社から取材の依頼を頂いて、初冬のアルバータを今回は私含む4人のブロガーで4泊6日のアルバータ旅行に行ってきました。
時期は11月末から12月頭、平均気温はマイナス10度。初冬のアルバータは私からしてみれば過ごしたことがない真冬で、どれだけ寒いのかと警戒し、ユニクロでウルトラライトダウンジャケットやらカシミアのセーターやらを買い込んだり、あとはスノーブーツもアマゾンで高くないものを探して買ったりしました。

今回の旅行時は「超ラッキー」なほどに天候に恵まれ、毎日晴天。
星空鑑賞も、スノーボードもこれ以上にない最高のコンディションで思う存分アウトドアのアクティビティを楽しむことができました。

最初にカルガリーについて、昼食を食べに行ったレストランで驚いたのは、料理のクオリティが高いこと!
石窯を持つレストランでピザが名物なのですが、生地の食感、塩分具合、チーズのクオリティなど、東京でも今すぐ流行しそうなレベル。
もちろん、ちゃんと選りすぐりの美味しいレストランにお連れしてもらったのだろうけれど、店構えはカジュアルで値段もそんなに高くない。

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でも数多くの質の高いレストランが維持されるためには、それを支える顧客層が必要です。
カルガリーには100万近くの人が住み、石油と天然ガスがとれるアルバータ州の中枢の経済都市で裕福な街。カナダ国内の石油と天然ガスの87%を生産しているそうで、カナダ国内でも3.1パーセントと最も失業率が低い都市。治安も良くて、そこに住む人の感じもすごく良かったです。

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のちにカルガリーもバンフも、いろんなところに食事に行ったけれど、どこも美味。
これは大きな発見でした。
連れて行っていただいた全ての料理が、新しく今までに食べたことのない味、複雑な料理名や調理方法。
「カナダ料理」的な伝統の料理が無いからこそ、カナダのシェフはいろんな国の料理を取り入れ、カナダの美味しい食材を活かしながら自由な発想で料理を開発しているんだと思いました。

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「カナダの料理のイメージが無い=カナダは食事が美味しくない」は大きな間違い。
カルガリーの街、バンフの街はとっても洗練されたグルメなレストランが数多くあることを知りました。
(もちろん、洗練されたレストランだけに連れて行ったもらったのもあると思いますが、それでもすごく全部美味しかった!!)

そしてアルバータはクラフトビールブーム。数多くの小規模ブリュワリーが、ちょうど日本の地酒みたいに、アルバータの中でしのぎを削っています。
ブリュワリーレストランやパブに入ると、地元のビールのロゴ付きのタブがずらりと並んでいるし、他にもたくさんのボトルのビールがそろっていて、どれにしようか悩んでしまいます。そしてどのビールもこだわりがあって美味しかったのでした。

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最後の晩に連れて行ってもらった、今年オープンしたてのcharbarなんて、全世界の「意識の高いトレンド」のツボを全て抑えたかのような素敵さ。
100年来のマットレス工場をの味わいを活かしつつリノベーションした3階建ての建物の屋上には当然、川が見える気持ちの良いルーフトップテラスがあって、新進気鋭の若き女性シェフが手がけるアルゼンチンインスパイアの熟成肉レストラン、巨大なロースターを構えるおしゃれコーヒーショップ(BLUE BOTTLE COFFEEみたいな)、そして地元でも人気のあるベーカリーショップでは毎日焼きたてのパンが置かれている。

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こんなトレンドスポットの総本山みたいな空間が、カルガリーには存在していました。
ここに行くだけでもカルガリーに寄る価値があると思ったくらいです。


飲食の印象も然ることながら、やはり冬のカナダならではの、雄大で美しいキラキラした白銀の世界、カナディアンロッキーはおとぎの国に来てしまったかのような、そんな気分になりました。日本にいたら一生お目にかかれないだろう、荘厳な雪をかぶったカナディアンロッキー。凍った川に湖。

Alberta

六角形の雪の結晶がまとわりついた樹氷。真っ青な空に真っ白な雪、太陽に反射してキラキラする雪の結晶。
北海道の美瑛町なんかはすごくきれいなんだろうけれど、こんな景色は東京にいたらまずお目にかかれません。
1年に1度くらい降る雪に、はしゃいだり、電車が止まって大変だったり、一喜一憂する都市に住んでいる私にとって、カナダの冬の大自然で魂が浄化されたような気にすらなりました。

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マイナス20度、キリッと冷たい空気の中で撮影した星空もすごく綺麗だった。

Alberta, Banff
そしてHDR写真的に一番お気に入りの写真。


またサンシャイン・ビレッジでのスノーボードも一生忘れられない思い出になりました。
カナダ最大規模のスキー場ということは、ワールドクラスのスキー場といっても過言ではないはず。
リゾート地で設備もWiFi整った快適なスキー場は快晴。晴れ渡って澄み渡る空の向こうには、雄大なカナディアンロッキー。
気候は暑くもなければ寒くもなく、風もないのでとにかくコンディションは最高。
少し雪は硬かったけど、基本はパウダースノーで、人も少なく空いていて、コースによっては貸切状態。

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こんなベストのコンディションで思う存分滑ることなんて、一生ない気がする。
スキーも好きだけれど、程よい斜面をエッジを効かせながら滑走している時の多幸感や興奮感は、スキーよりスノーボードの方が上(個人的には)だと思っています。
なので、とにかく最高。ただの最高。
人生でこれまでも、そしてこれからも一番最高なスノーボード体験になること間違いありません。

今回のアルバータの旅で何が一番良かった?って聞かれると、フォトブロガー的には前回のブログで紹介したようなとっても素敵な写真が撮影出来たことだけど、体験としては圧倒的にこのスノーボーディングでした。

今回一緒に旅をしたのは以下の3人。
  • アルバータ州ソーシャルメディア観光大使、カルガリー名誉市民、そして今回の旅を誘ってくれたネタフルのコグレさんは、とっても頼りになる優しい兄貴でした。(顔出しNGなので写真には写っていません)
  • honmaga.comのヒットミーは、実はこの旅がきっかけで知り合ったのだけれど、すごく良い人で気が合いました!
  • ビールを愛する乾杯おじさんの麦酒男さんは、とにかく明るく誰とでも仲良くなっちゃう。それこそ犬でも美女でも。
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    神さま、お天道様、アルバータ州観光公社さま、ブロガーのボスのコグレさま、ガイドの和田さま、私をここに連れて来てくれて本当にありがとう!
    そして、一緒に行ったブロガーのヒットミー、麦酒男さん、ありがとう!
    皆個性豊かで視点もバラバラなんだけど、とっても良いバランスで、皆飲むし食べるし、写真撮るし、ウィンタースポーツもいけるし、朝もちゃんと起きるし、おかげさまで快適な旅が出来ました。本当に、旅の仲間にも恵まれました。

    最初の問いに戻ると、冬のカナダのアルバータ。実際に行ってみて、目をつぶって帰りの飛行機で私が思い浮かべたもの。

    ・日本にいたら一生見れないだろう、雄大で美しいキラキラした白銀の世界
    ・人生で一番気持ち良かったスキー/スノーボード体験
    ・クオリティの高いクラフトビールに、数多くの質の高いレストラン
    ・治安も良くて人の感じもすごく良い

    4泊6日じゃ足らないような気がするけれど、もしあなたが、グルメでお酒も好き(特にビール、ワイン、リキュール)で、ウィンタースポーツが好きで、雪景色が見たくて寒いのが平気なら、カルガリー&バンフは、最高に楽しめると思います。

    今回の旅行全体は総じて最高に楽しかった!
    無理して来て、本当に良かったし、このブログを読んでる皆さまにも本音でオススメできます、アルバータ。

    Special Thanks, Travel Alberta JapanAir Canada
    ※アルバータ州の魅力を発見する #アルバータの冬ブロガーツアーに参加しています。

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この記事について

このページは、mayumineが2015年12月 9日 20:34に書いた記事です。

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