
冬のアルバータブロガーツアー4日目、最後のディナーは、カルガリーで一番新しくてトレンディでオシャレでクールでナウでヤングなスポット、East Villageエリアにある、Simmons Buildingにある、熟成肉レストラン「Charbar」へ。
(1日目,2日目,3日目、3日め半のブログ)
ここSimmons Buildingはとってもユニークな建物で、もともとは100年来のマットレス工場だったところを、リノベーションしてオシャレスポットに大変身、2015年5月にオープンしたばかり。
私の身の回りでも(というか自社)でも、京都の100年来の印刷工場だった木造建築物リノベしてコワーキングスペースとしてオープンさせたり、飛騨の江戸時代からある古民家をリノベしてFabCafeにしようとしてたりするものですから、カナダの"モーストトレンディリノベーションスポット"(和製英語にもなってない)なんて来てしまったら、テンション上って写真も撮りまくりでブログでも紹介したくなる次第です。

入ってすぐの入り口左は、「Phil & Sebastian Coffee Roasters」というおしゃれコーヒー屋さん。
奥には熟成肉レストラン「Charbar」、右奥には「 Sidewalk Citizen Bakery」というおしゃれパン屋さんという布陣。

「Phil & Sebastian Coffee Roasters」でローストしたオリジナルの豆も販売。
飲んでないので美味しいかどうか知りませんが、どうせ美味しいのでしょう。

カウンターの背後にはガラス張りの部屋に、巨大なドイツ製のアンティークのコーヒーの焙煎機が鎮座しています。小憎らしいほどにかっこいい。
きっと昼間はここでギークっぽいコーヒーロースター職人が湿度や温度を図りながらコーヒー豆を焙煎して、コーヒーの良い匂いを充満させているに違いないぜ!

右奥はこれまたおしゃれなパン屋さん。ここで焼いているそうなので、これまた朝には焼きたてパンの良い匂いが充満しているんでしょうね。
朝、ここに来れば挽きたてのコーヒーに焼きたてのパンが買えて幸せな気持ちになれるに違いないんだろうなあ。
羨ましいぜ!

このスチールのドアは、マットレス工場時代に使われていたもの。
古きものと新しきものを上手に活かしていて、とっても素敵。

建物真ん中は吹き抜けになっていて、ガラス張りのエレベーターと階段があります。
吹き抜けの開放的な雰囲気、木の温かい雰囲気、そして少し無骨な古い工場の雰囲気が素敵に融合しています。

2Fには、1Fのコーヒー屋のカッピングルームがありました。
ここでバリスタたちがコーヒートレーニングをするんだそうです。

2Fの一部は、熟成肉レストラン。
伺ったこの日は2Fは貸し切りになっていて、何かの催し物が行われていました。

吹き抜けの構造、大好き。
ブルーのお皿ですらインテリアの一部に見える。

さらにその上はルーフトップテラスに。
冬は寒すぎて閉じていますが(なんてったって、12月頭でマイナス10度)、夏は川を眺めながら音楽流しながらビールやシャンパン飲んだりするんだろうなあ。
さぞや素敵なんでしょう!

さてさて本題。カナダのアルバータ牛の熟成肉は美味しいのかどうか。
レストランの入り口の冷蔵庫に吊るされる、美味しそうなお肉ちゃん達。
レストランに入る前から、視覚で肉を堪能。食欲そそられますね。

ここのレストランは若い30代の女性シェフが切り盛りしています。
彼女が訪れたアルゼンチンにインスパイアされ、熟成肉のグリルレストランをつくることになったんだって。
アルゼンチン、イタリアン、スパニッシュのフュージョンスタイル。
新進気鋭の女性シェフによる新しいスタイルのレストランです。

生ハムと、魚介類が並ぶカウンター。スペインっぽくて美味しそう。

このテーブル席も素敵だった。
前述のマットレス工場時代のスチールのドアをそのままテーブルに埋め込んで、天井に飾られているのはシェフがアルゼンチンで買い集めた鍋。
そしてアルゼンチンタンゴっぽい女性の絵画がレンガの壁に直接描かれている。
すごいセンス良いなと思いました。

基本オープンキッチンスタイルで、シェフの動きも丸見えです。これはお肉のグリル。

そしてメニュー表。興味のある人だけクリックして拡大して見て頂ければと思いますが、お値段、高くないんですよね。
聞いたことない食材の組み合わせなど、変わったスタイルの料理もたくさん。

バーテンダーがつくってくれたオリジナルカクテルでかんぱーい!
カナダ随一のEau Claire Distilleryのジンベースのカクテル。Eau Claireについては見学してきたので後述します。

同じフロアのおしゃれパン屋のパンをグリルでやいたものが。グリルの焦げ目が香ばしくて美味しい。
しかし、これでお腹を満たしてしまっては後が続かぬ...!

トマトと鶏肉とケッパーのガーリックソースの冷菜。これも美味。

こちらは自家製のソーセージ。
黒い方は内臓っぽい濃厚な味わい、もうひとつはスパイシーな味わい。黒いほうが美味しかった!

魚介のセビーチェをイケメンが目の前で和えてくれるパフォーマンスつき。

そのイケメンセビーチェがこちら。カリッとしたコーン、海老、貝、イカ、などなどたくさんの魚介がさっぱりとしたオイルソースとマッチしていて、すごく美味しかった。これはお気に入り。

この店オリジナル、アルゼンチンスタイルの深皿タイプのピザ(というかフォカッチャ)ですって。
美味しいからと言って食べ過ぎると肉までたどり着かぬ...!

豪快な魚介のブイヤベース。
カニはちゃんと蟹切りはさみと、ほじくりフォークが提供され蟹の身をほじくります。
スープには酸味と辛みもあってトムヤムクンっぽい味わいと、魚介の出汁が効くブイヤベース的な味わいがミックスされてて美味しいスープでした。

お肉に合うワインも頂きました。(ヒットミーの記事はこちら)

そしてお待ちかね、アルバータ牛の80日熟成肉ぅぅぅぅ!
しっとりと柔らかくて、濃厚な味わいの熟成肉。噛めば噛むほど味がします。
美味しかった。すごく美味しかった。

お肉にはこの3種類のソースをつけて頂きます。
それぞれのソースを組み合わせて自分好みにしてお肉と頂く、圧倒的なマリアージュ...!

そしてこれでもかと出てくるサイドディッシュ。
クスクスのサラダに、

お豆っぽいヘルシーそうな何か。(お腹いっぱい過ぎて手を付けられず)

最後のデザートまで抜かりなし。
ソフトクリームにチョコソースをかけて見た目もかわいいデザートに、

シンプルにスイートポテトっぽいものを巻いたクレープ。これも美味しかった。
ものすごく大満足なコース。
いただいた全ての料理が、新しく今までに食べたことのない味、複雑な料理名や調理方法。
「カナダ料理」的な伝統の料理が無いからこそ、カナダのシェフはいろんな国の料理を取り入れ、カナダの美味しい食材を活かしながら自由な発想で料理を開発しているんだと思いました。
「カナダの料理のイメージが無い=カナダは食事が美味しくない」は大きな間違い。
カルガリーの街には(そして今日訪れたCharbarは特に)とっても洗練されたグルメなレストランが数多くあることを知りました。
Charbar
Simmons Building
Confluence Way SE
Calgary, AB
www.charbar.ca
ところで、charbarで頂いたカクテルに使われているジンを作っているカナダ随一のスピリッツ/ウィスキー工場「Eau Claire Distillery」に同じ日に見学に行っていました。

カルガリーから車で約1時間ほどの場所にあるターナーバレーにあります。

こちらで作っているジンやウォッカ。正真正銘アルバータ産のスピリッツで、日本では絶対に買えないやつ。

試飲させてもらいましたが、あら、美味しい!!!
いかにも「ジン」っぽいハーブ臭さが程よく抑えられてて、とっても飲みやすい。
ビンのデザインも可愛かったので、ハーフボトルの期間限定「クリスマスジン」をお買い上げ。
全部の種類で飲み比べ小瓶セットなんてあったらおみやげにいいのにね。
カルガリーの空港のリキュールショップでEau Claireのジンを見つけました。

工場の中も見学させてもらいました。
この蒸留の機械のデザイン、すっごい萌える。

お買い上げしたジンの袋を手に記念写真。
左から、ネタフルのコグレさん、乾杯おじさんの麦酒男さん、私、honmaga.comのヒットミー、と、今回案内してくれた方。
このメンバーで旅が出来て、とっても楽しかった!
アルバータの冬の旅程レポートはこれにて終了ですが、記事はもう少し続きます。
Special Thanks, Travel Alberta Japan & Air Canada
※アルバータ州の魅力を発見する #アルバータの冬ブロガーツアーに参加しています。



