オリンパスのオープンプラットフォームカメラ「OLYMPUS AIR」と、OPC Hack & Make Projectと、私

OPC

2月5日、オリンパスからオープンプラットフォームカメラ「OLYMPUS AIR A01」が発表されました。(上の写真は製品ではなくプロトタイプ)
マイクロフォーサーズのレンズが交換可能ないわゆるレンズスタイルカメラ。ソニーのQXシリーズがこの分野では先陣を切っています。
本体はファインダーも無い、液晶のビューワーもない。撮像モジュール、だけが搭載された「筒」の形状、たった147グラムで、スマートフォンと接続して使う。

オリンパス ニュースリリース: アプリで楽しむ一眼画質、オープンプラットフォームカメラ「OLYMPUS AIR A01」を発売


この本体自体はカメラとしての最低限の機能しかなくて、レンズは交換可能、撮影するためのビューワーや各設定はスマートフォンのアプリケーションで行い、このカメラを拡張するためのアクセサリーもいろいろカスタマイズできる。撮影スタイルも自由。
スマートフォンや普通のカメラでは撮れなかったようなアングルで撮影できたり、装置に取り付けて監視カメラ的に撮影したり、他のガジェット(例えば自動雲台とか、Pepperとか、Pebbleとか)と組み合わせて使うことだって出来る。
逆に使い手の発想を無限大に膨らませることができる、自由なカメラなのです。

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そしてこのOLYMPUS AIRは製品発表をする前の早い段階から、オープンプラットフォームカメラ(OPC)のプロトタイプを公開して、新しい写真体験を開拓する「OPC Hack & Make Project」を進めてきました。

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このプロジェクトは、iOSとAndroidのアプリ開発キット(SDK)や本体の3Dデータを公開、「Hack & Make」するプラットフォームを提供することで、デベロッパーやクリエイター、そしてユーザーと一緒に新しいカメラと写真体験を探求しよう!というもの。

「現在はカメラのメーカー(作り手)とユーザー(使い手)が別れている状況ですが、このようなプラットフォームを提供すればその境目がなくなり、その先にイノベーションのヒントにつながる新しい写真体験があるのではないかと考えています。」という言葉にオリンパスの思いが込められています。

私が勤めるロフトワークは、このプロジェクトを支援する形で随分前(2年くらい前から?)一緒に仕事をしてきました。
そして私も去年の春くらいからこのプロジェクトにどっぷり関わってきました。

このカメラの価値を考えるワークショップをやったり、ハッカソンをやったり、ジョセフや浅利さん、瀬尾さん、皆川さんや武井さんやホロンクリエイトさんらのPIROT PROJECTのチームを作って、彼らのOPCのプロジェクトを進めたり、FacebookやWebサイトでのコミュニケーションをしたり、Engadget Fesに出たり、FabCafeでOPC Hack & Make gatheringを月に1回開催(次は2月18日に開催)したり、2月5日にはブロガーイベント(リンク先はネタフルさん)も開催しました。

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これまでの活動はすべてOPC Hack & Make Projectのウェブサイトにレポートされています。

この小さなシンプルすぎるカメラがこの世に発表されるまでの裏舞台にはたくさんの人たちの熱意や努力があることを、私は身を持って知っています。
オリンパスという大きなメーカーが、製品も出ないうちからプロトタイプのSDKや3Dデータを公開すること自体前例が無いことだし、海の物とも山の物ともつかないデベロッパーやクリエイターを巻き込んで何か面白いことをしてみよう、そこからイノベーションが生まれるかもしれないと信じて活動を続けていく。...すごく素敵な話に聞こえるけれど、ここまでたどり着くには平坦ではない道だったことは容易に想像がつくと思います。
これまでの開発ストーリー的なものは、去年の11月にEngadgetで紹介された記事も合わせて読んでほしい。

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でもこのカメラは、この世に投下されてからも成長していくカメラです。
このOLYMPUS AIRでどんな世界が広がっていくんだろう?
斬新なアプリ、便利なアクセサリー、3Dプリンターで作られたケース、ドローンにつけちゃったり、BtoBビジネスに活用されたり、Pepperとかのロボットに持たせても良いよね。

私だったらこのオープンプラットフォームカメラで何がしたいかな?
私といえば、HDRの本を出したくらい、HDRに傾倒しているフォトグラファー。今度は写真だけじゃなく動画に挑戦したいと前から思っていました。

でもフェイクじゃないHDRタイムラプス動画を本気で作るのって、ブラケット撮影+インターバル撮影を組み合わせて大量の写真を撮影して、それを1枚1枚HDRに合成して、その写真をつなぎ合わせるという、気の遠くなる作業が必要です。
デジカメで「HDR動画」を作ろう - デジカメWatch

HDR合成とタイムラプス処理は全部PCでバッチ処理でやってやっても良い。でも写真撮影が面倒!どんなカメラも、ブラケットとインターバルを組み合わせて撮影できないようになっているんだよね。(そんなマニアックな使い方想定してないのだろうけど)
そう、ブラケットとインターバルを組み合わせて撮影できるアプリさえあれば良いの!それがOLYMPUS AIRで実現できそう。(レリーズ買ったほうが早いというアドバイスは受け付けない)

HDR動画の素材を簡単に撮るためだけのアプリが欲しい。
だから雑なモックアップ、考えてみた。字は汚いし、こんな恥ずかしい物ブログにあげていいのかよくわからないけど。

hdrmock.png
(ちなみにSurface Proで、SurfaceのペンでOne Noteで描いてみた、べんりだったー)

SDK使えば、この程度のことは実現できると思う。私はアプリ開発できないけどUIデザインに挑戦してみようかな。

いちユーザーとしても、プロジェクトを一緒に支援する立場としても、今後がますます楽しみです。
「OLYMPUS AIR」は3月6日からオンラインショップのみで発売、ボディのみは36,504円(税込)、14-42mm(F3.5-5.6)のズームレンズキットは53,784円(税込)、色はホワイトとブラック。

OLYMPUS AIRを使ってみたい!「Hack & Make」してみたい!そんな方は、Facebookで最新情報をお届けしているのでチェックしてみて欲しいし、CP+にも出展するし、2月18日にFabCafeでギャザリングも開催、私もオリンパスの担当者一同集まりますので遊びに来てみてね。

オリンパス OPC HACK & MAKE Project

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