世界一周21ヶ所目:「エルサレムを歩く事は、世界を歩くことに等しい」

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ユダヤ教、キリスト教、イスラム教、3教あわせておよそ35億人の「聖地」エルサレム。
ヨルダンのアンマンから陸路でやってきました。
世界遺産の城壁で囲まれた旧市街は聖なる祈りの場であると同時に、各教の人々が居住するエリア。
旧市街は、ユダヤ教区、キリスト教区、イスラム教区、アルメニア人地区の、4つのエリアにわかれていて、簡単に行き来できるのだけど、違う教区のエリアに入った瞬間、とたんに雰囲気が変わるのが面白い。

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by エルサレム旧市街地図


エルサレムを歩く事は、世界を歩くことに等しい」とどこかで見たけど本当にそんな感じだった。

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ヤッフォ門(たしか...)。
城壁で囲まれた旧市街へは、いくつかある荘厳な石の門から入ります。

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イスラム教区の露店通り。しつこい客引きとか、旅人を凝視する子供とか、雰囲気はもう、ただのアラブ人街。
でもそんな中にも、ライフルもったイスラエル軍人がいたるところにいるのが、ああ、イスラエルだなあと思います。

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イスラム教の聖地、イスラム建築最高傑作のひとつといわれる岩のドーム。イスラム教徒以外は中に入れず。

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美しく精細なブルーのタイル、黄金の屋根、見とれてしまう。

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しかし岩のドームの真裏にはユダヤ教の祈りの場所、嘆きの壁があります。
この壁がイスラム教区とユダヤ教区を隔てて、ユダヤ人は壁の向こうの岩のドームの方に向かい一心不乱に祈りを捧げ続けるのがなんとも不思議な光景でした。

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何を嘆いているのかというと、以前壁の向こうにあった自分たちのヤハウェーの神殿が今はないためで、その神殿があった場所には岩のドームがあるからだそうです。

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祈りにくる家族。
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なんかいきなり音楽がなって男たちが踊りだしてお祝い事してるようなイベントやってたんだけどなんだったんだろう。

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女性エリア。嘆きの壁は男性エリアと女性エリアがはっきり分かれていて、互いに異性は立ち入り不可。
女性エリアの方が狭いので混雑している印象でした。
ちなみに男性が壁に入る際には、あの河童みたいなユダヤの帽子「キッパ」を着用しないといけません。入り口で貸してもらえます。

コーランが聞こえ、世界各地の観光客もずかずか立ち入る嘆きの壁で、自分の世界に入り一心不乱に聖書に顔を埋めて嘆き祈りを捧げる人々。
彼らが何を想っているのか、私たちには到底想像がつきません。

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エルサレムでたくさん見かける、正装している超正統派のユダヤ人の紳士。
彼らは誰とも目を合わさず(イヤホンしてる人も多い)、なぜか皆ビニールの手提げを持ち、足早にどこかに向かっている印象。
仕事って何しているんだろうなと疑問に思ってググったら、彼らは「ユダヤ社会のなかでも特異な存在である。彼ら超正統派ユダヤ人は、メイヤシャリームという限られた地区にのみ住み、仕事はもっていない。税金をもらって聖書研究をし、お祈りをすることが仕事で、兵役も免除されている。」

へえ、なるほど。
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そしてこちらがユダヤ地区。
イスラム地区とは一変、人口密度が減った感があり、欧風な雰囲気になります。

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ちなみにユダヤ地区とイスラム地区の物価は全然違うらしい。(ユダヤ地区のが高い)

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超正統派の人たちの中でも、さらに個性的な髪型の方。

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城壁の外からエルサレムを眺める。

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美しく独特な街並みです。

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ここが旧市街の真ん中、4つの教区を隔てる中心地。
世界の中心であるといっても過言ではないはず?

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キリスト教区にある聖墳墓(せいふんぼ)教会。
イエスはこの場所で十字架にかけられ、殺されたと伝えられています。
ここはキリスト教にとっても整地なのです。

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教会の中のイエス・キリストのお墓の外観。
たくさんの信者、観光客が訪れていました。(中にも入ったけど写真は撮らず)

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キリスト教区。

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キリスト教区の露店なんだけど、ありとあらゆる土産物が売っている。

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アルメニア教区。観光的な見所はほとんどない。

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しかし何でアルメニアがこの聖地に割って入っているのか不思議ですが、金で土地を買ったそうですよ。

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ちょうどこの日は旧市街の中で音楽イベントがあって、いろんなところでミュージシャンが演奏していました。
リハをするミュージシャン、とても雰囲気ある。

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光のオブジェで飾られる旧市街。ダマスカス門付近。

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きれい。

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新しくできたばかりのエルサレムのトラム。

今まで訪れた街の中でもベージュの城壁に囲まれた宗教都市、エルサレムは本当に特別で独特。
看板や標識はヘブライ語・英語・アラビア語が必ず併記されていて、ヘブライ語は笑っちゃうくらい絵みたいな文字で全然読めない。(アラビア語も全然読めないけど)。
私服のパーカーにライフル銃構えるお姉さんとか、エルサレムのいたるところにイスラエル軍がカジュアルにいて、そこに暮らすユダヤ人の人々は、アラブ人や観光客等、自国の民族以外とは極力干渉しないように生きているように見えます。
ユダヤ教の選民思想か。4日間、観光地をブラブラするだけじゃ、彼らが実際に何を考えているのか分からずじまいです。
あと物価がすごく高いです。

さらにはパレスチナ自治区のベツレヘムにも行きました。(次回エントリーでご紹介)

TIPS & 雑記

  • ヨルダンのアンマンからはJETTバスの7:00発、キングフセイン橋(8.5JOD)まで行くバスが便利です。ヨルダンの出国審査後、さらにイスラエル入国する場所まで同じJETT社のバスに乗っていく必要がありますが、このバス代も含まれます。(タクシーなどでキングフセイン橋にきた人はバス代5JODかかる)
  • イスラエル入国スタンプがパスポートに押されていると、イラク、レバノン、リビア、サウジアラビア、スーダン、イエメン、シリア、ソマリアに入国できなくなります。「ノースタンプ」を主張すればノースタンプでヨルダンから入国、ヨルダンへ出国ができるそうですが...、そのようなアラブ国に行く予定が全く無いので、特に何も言わずにスタンプを押してもらいました。
  • キングフセイン橋からイスラエル入国した日本の方のブログでいろいろ情報収集したのですが、、皆、別に上記の国に行く予定があるわけでもないのに必死で「ノースタンプ」を主張していたんだよなあ。なぜなんだ。別にスタンプ押されたからって何も不都合ないだろ。入国させてもらうのに意味もなく「ノースタンプ」をお願いするのは相手の国へのリスペクトが無いなあと思う派です。
  • 入国・出国はいたってスムーズ。セキュリティは厳しいので他の国より逐一時間はかかりますが。
  • 宿はアブラハムホステルのツインの個室。巨大なユースホステルで立地は良いし、設備は整ってるし、ツアーも手配できるし、毎晩何かしらイベントやってるので楽しい。ユースホステルなのでリーズナブルなんだけど、1泊1万以上した。イスラエル高い。
  • Time Elevatorという30分でエルサレムの歴史を鑑賞できる椅子が動く映画みたいの見たんだけど、あまり客観的な内容では無かったす、比較的子供向けなので面白くは無い。英語しか無いし、オススメはしませんw

tornos_banner.jpg トルノスジャパンブログでゲスト編集長もやってます!
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