ガウディの代表作、サグラダ・ファミリアにとても感銘を受けたのち、バルセロナ滞在中、市内に点在するガウディの作品を積極的に見て回りました。それぞれ入場料がそれなりにかかるのですが、それぞれいろんなテーマや特長があり、すべて興味深く観光して廻りました。
グエル邸
まずはガウディの初期、グエル邸。バルセロナ中心部の繁華街、リセウ駅からすぐです。
クラシックで、いかにもお金持ちの邸宅な作りながら、ところどころよく考えられた設計。
ガウディの最大のパトロン、スペインの大富豪で実業家のグエル氏の邸宅です。
12ユーロの入場料に、日本語含むオーディオガイドがついているので、ガイドに沿って邸宅を歩きまわります。
吹き抜けの作りで、下のホールで楽器を演奏すると部屋中に響き渡る。
明るいリビング。ほぼ当時のまま。
クラシックな入り口。
グエル氏の別邸としてガウディに建築依頼をしたのですが、仕上がりに満足したグエル氏はこの邸宅にしばらく住んでいたそうです。
カサ・パドリョ
個人的に一番好きな建物。
こちらも大富豪の依頼を受け、ガウディによって邸宅の改築が行われました。
各部屋に曲線的なデザインを持ち込んで、タイルやステンドグラスの装飾を施したそうです。
エントランス。
HDRにすると、まるで美しい絵画のようになります。階段の曲線、手すりの曲線、壁の曲線、ドアの曲線、すべてが美しい...。
何かをねじったようなデザインの天井とランプ。ぐにゃっとしてる。(HDR撮影)
きのこみたいな椅子。細かいところもいちいち素敵です。
シャンデリアと扉。
部屋全景。
まるで海底洞窟のような曲線のデザインですね。
美しいカーブを描いた窓からバルセロナの街を眺めます。
こちらの窓も素敵。
吹き抜けになっている建物。上の階に行くほどブルーが濃くなってるんだけど、下から見上げて、ブルーの濃さが同じように見えるようになっているんだって。
上層階はブルー。海の底にいるみたい。
ぐにゃっとした窓を通して眺めるとより海の中感が出る。
HDRにすると派手になる。
屋上テラスにあるオブジェのようなもの。(天気は雨)
100年以上前にこの建物ができたときは斬新過ぎたんだろうなあ〜。
龍の骨のような最上階の部屋。
いちいち曲線が完璧です。
カサ・ミラ
直線が一切ない建造物。
カサ・パドリョが改定なら、カサ・ミラは山とか溶岩みたいなイメージ。
中庭から見上げる吹き抜け部分がかっこいい。(HDR)
エントランス部分。(HDR)
テラスから見下ろす吹き抜け。不思議な曲線、まるでカルデラみたい。(HDR)
屋上にあるオブジェも火山っぽいようなそうでもないような。
相変わらずライトが美しい。
お金持ちが住んでいるようなイメージで、アパートの一室が見学出来ます。こちらはお裁縫室。
お嬢様(?)のバスルーム。
リビングの一部。
リビングの一部。
こ、こんな家に住んでみたい。
グエル公園
入場無料、ガウディっぽさが全開のグエル公園。
お天気も良かったからか、入場料が無料だからか、どこよりも観光客でいっぱいでした。
有名なとかげ。
おしゃれな神殿のような、建物の天井。
斜めっていて、絶妙なバランスがとられているあたり、やっぱガウディは違うね〜。
緑とガウディの建造物と青空のコントラストが良い感じ。
毎日少しずつじっくり、見学しましたがそれぞれにそれぞれの良さがあり、素人目に見ても、どの建物も斬新でユニークで美しくて、今まで見てきたどの建築物よりかっこいい。
ガウディの天才っぷりをじっくり鑑賞できてとても楽しかったです。
ヨーロッパには中世からある教会などの荘厳な建築物が目白押しで、それはそれで素晴らしいのですが、バルセロナにはさらにガウディが創った100年以上前に建てられたけど今もモダンで斬新な建物があります。
建築分野には全く造詣が無い私ですが、とても楽しめました!