バルセロナが、ヨーロッパではダントツにまた来たい街ナンバーワンです。
まだヨーロッパに上陸して日が浅いけど、それでも10年前にロンドンに留学して数カ所ヨーロッパを巡った経験も踏まえ、やっぱりバルセロナが一番!
サグラダ・ファミリアやガウディ建築の素晴らしさはこちらとこちらの記事にしっかり書いたので、それ以外のバルセロナの話です。
今回、相方の強い希望により、カンプ・ノウ・スタジアムで、FCバルサ VS レアルマドリッドのエル・クラシコ戦(世界が注目する伝統の一戦。日本で言うと巨人対阪神戦みたいなもんです。規模が違い過ぎますが...)を見るのがバルセロナを訪れた大きな目的です。
相方氏がいろんなサイトを調べに調べ、ツテを辿ったりしているうちに時間が過ぎ、チケットを購入したのはブラジルにいる間だったりするのですが、割とグラウンドから遠い席のチケット2枚で550ユーロ(高いよね...!でもこの中にバルサのマフラータオルが含まれていたり、カンプ・ノウ・スタジアム見学チケットが含まれてたり、どっかのバーのビール無料券がついてたり、手配料とか、連番シートで料金プラスとか考えるとこんくらいの値段もまあ、妥当性があるらしい)。
でもカンプ・ノウでクラシコを見ると一生自慢できると誰かに言われたし、一生自慢できるなら550ユーロなんて安いものさ...と前向きに思った次第です。
ちなみに私は、試合前日にメッシの顔写真をネットで調べて、「へー、メッシってこんな顔してるんだー」と思ったくらいのサッカー音痴です。
クラシコだけあって、10万人収容できるスタジアムはほぼ満席、バルサファンしかいません。
そしてスタジアムは死ぬほど寒い!多分0度くらいだったんじゃなかろうか。
最初は大盛り上がりだった試合も、前半に1点、後半に2点とレアルマドリッドに入れられると、ムカついた客は帰りだし、一番安い席に固まるヤジを飛ばしまくってた観客は暴徒と化し、網は破ろうとするは、下の客席に発煙筒を投げるはで大暴れ、一時騒然の、大荒れの試合でした。
せっかくバルセロナでバルサのマフラーを首に巻いてカンプ・ノウで試合を見るからには、もちろんバルサに勝って欲しかったわけですが、あのクソ試合、あれはあれで一生忘れない思い出になりそうです。せっかく顔を覚えたメッシは全く役にたたず、一方のマドリッド側のロナウドは大活躍。
良い感じで勝った試合はすぐに忘れるけど、大荒れの負け試合に限って忘れないもんですしね。
よく考えたら別にバルサどころかサッカーファンじゃねーし...と頭のなかで言い訳を並べるほどに辛い試合でした。
ちなみにロナウドのポマードでギチギチに固めたヘアスタイル、あれはかっこいいと思ってやってるのでしょうか、または試合の邪魔にならないよう髪の毛をまとめているのでしょうか。誰か教えてください。
そんなわけでにわかバルサファンになった私としては、(スタジアム見学チケットあったし)カンプ・ノウ・スタジアム見学はそれなりに楽しめました。
グラウンドの一部に立ち入ることができます。ほう、ここがついこないだメッシとかが試合をしていた場所かと思うと、それなりに嬉しい。
選手のロッカールームも見学出来ます。
ほう、ここがついこないだメッシとかが着替えをしていた場所かと思うと、それなりに嬉しい。
こちらはシャワールーム。
ほう、ここがついこないだメッシとかが裸でシャワーを浴びていた...(以下略)。
カンプ・ノウ・スタジアムはバルサ博物館みたくなっていて、1899年に設立当初の写真や当時のユニフォームやシューズ(当時は革靴!)があってなかなかおもしろいです。1899年にFCバルサ設立、チームのロゴは1800年代から変わってないのかと思うと、その歴史の深さに恐れ入ります。Jリーグなんて赤子みたいなものよのう...。
ところで2月16日のクラシコ戦を見たわけですが、その試合のために訪れる観客、そして丁度この時期に開催されていた世界最大のモバイル関連見本市MWCが開かれ、世界各国から仕事で来る人がバルセロナに集結したためか、ヨーロッパ中のスリがバルセロナに集結し、MWCに来ていた日本の人もかなり被害に遭った、また遭いかけたそうです。
皆、口々に「今年のバルセロナは例年以上に危ない、気をつけろ」と言っていました。
また、そのため、バルセロナの宿はひじょーに取りづらくなっていました。
前日に宿を予約しようとしたら、1泊1500円くらいの8人部屋ドミトリーか、1泊5万以上する高級ホテルしか空いてません。
当然泣く泣くドミトリーに泊まるわけですが、8人部屋は満室、私以外全員男という居心地の悪さで、今後金輪際ドミトリーには泊まらん、特に男女混合は絶対に避けようと思ったのでした。
ユースホステル自体は清潔で良かったです。これで個室だったらホテルより断然いいんだけどなあ。
共同トイレ・シャワーは別に構わないし。
そんなこともありつつ、バルセロナにはほぼ5泊滞在(最後の1泊は夜行バスだけど)しました。
なんといってもバルのはしごが最高
なんていってもバルセロナに限らず、スペインはバルの飲み歩きが最高です。朝から夜中までバルは開いていて、いつどの時間帯もふらっと入って軽い食事やコーヒーも良し、タパスをつまんでビール一杯も良し、ボトル頼んでタパスをつまみながら長居するも良し。
この気軽なスタイルがとても素敵で、バルセロナ旅行中は、その辺の店から調べて出向いた有名店まで1日2回〜5回はバルに行きました。
Bar CANETE
リセウ駅近くの、アンダルシア風バル。一番混んでる時間帯だったのもあり、21時くらいに着くと30分ほどカヴァを飲みながらウェイティング。カウンターの席からは活気のある厨房が丸見えで、てきぱきと料理を魔法のように編み出すキッチンを見ながら美味しい酒とタパスを楽しめました。料理は少ないしちょっと高いんだけど、その分味がすごいおいしい。
エビのアヒージョ。にんにくが効いてて、エビがプリプリですごい美味しかった。エビ、5個しかなかったけど...。
おすすめされたフォアグラステーキ。見ての通り、すげーうまい。肉の焼き加減も好みでした。レアです。
アーティチョークのオムレツ。これがまた絶品。
この他生牡蠣(3つ)とパンコントマテ、ワイン4杯くらいにビール2杯くらいで8000円くらいです。
雰囲気も良いし、量は少ないけど料理がすごい美味しかった!
ちなみに地球の歩き方見て着ました!
Cerveceria Catalana
地球の歩き方によるとバルセロナで一番うまいタパスを出す店らしい。
カウンターにならぶ美味しそうな食材の数々。食材を選んで、調理してもらいます。
あまりお腹すいてなかったし、メニューが豊富で悩んでしまったのでとりあえずタパス盛り合わせ。やだ!全部うまい。
このイベリコ豚のくしにマッシュルームがついた食い物も美味しかったです!
El Vaso de Oro
地球の歩き方によると、バルセロナで一番うまいビールを出すという評判のお店。
確かにビール冷えてて、味に深みがあって、泡はしっかりしてて、うんまーい!
気づいたら喉が乾いていたわけでもないのに、10分でビール飲みきってしまった。入れ方もこだわりがあるようで、時間をかけてビールをついでくれます。
このバルでおっさんがウィスキーみたいな原液(いや、別のリキュールかもしれない)と、エスプレッソをぐっと飲んですぐ出て行ったのがなんかかっこよかった。
そのへんで買ったクロワッサンに、スーパーで買った1ユーロの生ハムを挟んで、エスプレッソコーヒーと一緒にいただく簡単な食事も極上に美味。
いやあ、スペインってメシウマ過ぎてやばい。
意外に地球の歩き方情報侮れません。
フラメンコは見ておいたほうが良い
スペインといえばフラメンコでしょーって思って、とりあえず見に行ってみたのですが、思いの外良い!
30分の若手の講演を10ユーロで見れるTRANTOSに2日通いましたw
独特なスパニッシュギターを聴いてるだけで楽しいし、情熱的な歌も聴き応えがあるし、それだけで演奏ライブとして充分楽しめるのですが、そこにあの独特の衣装を纏ったフラメンコダンサーが高速タップをしながら情熱的にダンスを繰り広げるので、総じて満足度が高いです。
我々はすごく満足したのに、後ろの日本人男性2人組が「いやあ、がっかりですねぇ。」「現実はこんなもんでしょう、ジェラートでも食べて気を取り直しますか」などと会話が聞こえて、人によって感じ方は随分違うものだと思いました。
街角も素敵
ガウディ建築、サッカーに、食べ物に、フラメンコ、もうやること沢山で忙しいバルセロナですが、バルセロナはヨーロッパの美しい街でもあり、散歩しているだけで楽しいのです。
海岸沿いは気持ち良いし、(夏だったらもっと人がいて賑やかだったことでしょう)
その海岸には、パフォーマンスレベルが高くて、ついついお金を入れたくなる大道芸人がたくさんいて楽しいし、
夏にはトップレスの美女が大量発生するらしいバルセロナの海岸ものんびりしていて心地よいし。
ちょっとした街角だって雰囲気良いし、
日が暮れても良い感じだし、
ゴシック地区は夜もこんなに雰囲気あって素敵。
冒頭にも書きましたが、バルセロナはまた訪れたい都市ナンバーワンです。
美しい町並みに美味しいごはん、ガウディ建築は何度見ても飽きないし、夏はビーチもあってのんびりできそう。
そして今回の旅で、語学を新たに学ぶなら絶対スペイン語だと思いました。
スペイン語がわかればほぼ南米全域で言葉が通じます。(ブラジルでも、英語よりスペイン語の方が通じるし)
今回の旅ではイタリア語やフランス語を学ぶよりずっと有用だと思いましたし、発音も難しくない。とりあえず片言の単語並べてはっきりしゃべれば、聞き返されることはあまりなく、以外に通じました。(英語より通じたと思う時もしばしばあって、それはそれで悲しい)
何よりまた来たい国の言葉はもっと覚えたいし。
そんなわけでスペインではスリにあうこともなく、忙しく楽しい日々を過ごすことができました。
次はイタリアのローマへ飛びます!