世界一周8ヶ所目:まるで雲の上の天国にいるようなウユニ塩湖はきっと世界で一番美しい場所かもしれない

今回の世界一周旅行で一番行きたかったウユニ塩湖
雨期になると湖面に水が溜まり「鏡」となって空を映し、雲の上の天国のような360度超絶美しい景観をこの目で見て写真に収めたかったのでした。
鏡張りになる雨期に合わせて、今回の旅の時期やルートを組んだくらいです。

何はともあれ、まずはウユニ塩湖の天国のような鏡張りの景色の写真をば!

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人文字で「UYUNI JAPAN」

Uyuni00青空と雲がそのまま映し出されます。塩湖の地面は塩の六角形の模様です。

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小さな塩のピラミッド。

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日が暮れだすと陰が濃くなりさらにロマンティックに...。

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真っ青な空の中にいるみたいです。

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DANCE DANCE!

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360度フォトジェニックです。

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遠くの山がそのまま鏡張りに映し出され、ロトの剣っぽくなっています。

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夕暮れの塩湖の空をフラミンゴが飛んでいます。かっこええ...。

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立ってるだけなのにサマになる。それがウユニ塩湖。

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大の字ジャンプ!!

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わざと逆さまに撮影。もう上なのか下なのか、よくわからない幻想的な絵。

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小さい頃から何度も練習してはできなかった、かめはめ波がついにできました。
(地平線に沈む鏡張りの太陽に合わせて撮影したトリック写真。すごくうまく撮れた!)

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ウユニ塩湖へはランドクルーザーで入ります。(HDR撮影)

地平線の限りまで真っ平らな塩の地面に透明のガラスが張り巡らされているような世界です。
太陽の光が反射してキラキラしていたり、空と雲をそのまま映し出してまるで天国にいるような気分になったり、夕暮れどきには空も地面も輝くオレンジ色に染め上げられたり...。
こんなに天気と気候がそのまま映し出される自然な世界があったものかと常時感動するのです。
人間が一切介さず100%自然が作り上げた、地平線の限りまで続く360度パノラミックで超絶美しい風景が見れるのはこのウユニ塩湖だけかもしれません。


ウユニ塩湖旅行日記

ボリビアの首都、ラ・パスからamazsonas航空の小さな飛行機で約1時間。
バスだと寒い夜行便で悪路の中10時間以上かかると聞いていたので、時間を金で買いたい大人としては当然飛行機を選びます。席数が少ないらしいので、日本からウェブ経由でチケットを購入済みでした。
朝4時起き、7:15発の早朝便でラパスからウユニ塩湖へ。
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飛行機は結構空席が目立っていたので実は前もって買わなくても大丈夫だったんじゃないか説が頭に浮かびます。乗客の半分以上は日本人でしたよ。

ほったて小屋のようなウユニ空港に到着、その辺でなんとなく話をした日本の方たちとタクシー同乗し(1人10BS、140円くらい)、そのまま一緒にツアーを組む流れに。

そのまま日本人客が集う「穂高ツアー」に直行し(客の100%は日本人だったように思う)、11:30〜17:30、車を1台チャーターして塩湖に向かうことに。ウユニ旅行者のバイブル的ブログ記事、ウユニ塩湖攻略法にあった通り(来てる人みんなこの記事頭に叩き込まれてたw)、余計なところを回る既成ツアーには参加せず、参加者全員オールジャパンで7人集めて、可能な限りを尽くして鏡張りのウユニ塩湖を楽しむ魂胆です。


オールジャパンで行く理由は、鏡張りの景色が異常に好きなのが日本人だからだそうです。確かに3時間も4時間も同じ鏡張りポイントで、みんなで協調性をもって延々と人文字写真撮ったりトリック写真撮っていられるのは日本人だけかもしれません。確かに欧米の人はそんな日本人と一緒になったらうんざりするかもしれません。

日本人客がはみ出るほど湧いて出ている穂高ツアーか隣のブリサツアーに行けば、一人でウユニに来ていたとしても、どこかしらのチームを見つけて一緒に参加できると思います。車の最大積載人数7人を集めたいグループがいっぱいあるはずなので、それに便乗しましょう。実際、ウユニに来ている日本人はかなりの人が一人旅でした。

チャーター代金は2013年2月の時点で、穂高ツアーで7時間1台1000BS(約14000円)、長靴貸し出し込みです。これを人数で割り勘するので、乗る人数が多ければ多いほど安くなります。

宿はこの時期新月ツアーとカーニバルが被っていたためか、どこも混んでいました。
ほとんどが安宿なのですが、適当に目についた回って空いていた所にチェックイン。うるさくて暗くて辛気くさいツインベッドの部屋に共同トイレ・シャワー。決して汚いわけでは無いのですが、ごめんなさい、おばさんこういうの苦手です...。
1泊2人で1000円くらいで安いのですが、翌日以降はここから移動すべく、シャワー・トイレ付きの部屋を探して予約してきました。
(なんだかんだでちゃんとシャワーも浴びてぐっすり寝てるわけですけども)

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そして初めてのウユニ塩湖にレッツゴー!ウユニの町から25キロ離れた塩湖へ、約1時間くらいで到着。
最初はこんな景色でも感動して喜んでいたわけだけども、塩湖の奥の鏡張りポイントに比べれば序の口だったのだ!


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塩湖のど真ん中にある全部塩で出来たプラヤ・ブランカというホテル。
もちろん宿泊もできます。しませんでしたが。(臭いトイレ共同、シャワーはなし!)

いろんなポイントで写真を撮影しまくりました。

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トリック写真撮ったり、

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ガンナムスタイル的な集合写真的なものを撮ったり、日が暮れるまでずっと塩湖で遊んでいました。

塩湖は太陽の高さ、雲の多さ、風の強さなど、その天候と時間によって全然違う雰囲気になるのでいつまでいても飽きませんでした。

ウユニ塩湖1日目は昼の鏡張りを堪能しまくって、日が暮れる前に町に戻り、一緒にツアーに行ったみんなとご飯を食べました。
今回一緒になった方々はたまたま全員社会人、しかもこの時期にわざわざ会社の休みをとって一人でウユニまで来ている人たちが集まりました。(我々夫婦以外全員一人旅...!)適度にはしゃいで写真を撮りあったりして、日本人同士楽しく過ごせました。みんな良い人たちで、嫌な言い方をすればウザい人が一人もいなかったので、翌日も一緒に15時から車をチャーターしてサンセットとあわよくば星空も見に行こう!となりました。

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翌日の15時まで特段やることもなく、適当に町をほっつき歩いたり昼ご飯を食べたりしました。
ウユニは、塩湖以外は本当に何も無いつまらない町です。やることがありません。ネットもかなり不自由で、繋がったとしても非常に遅いです。品川駅を通り過ぎる東海道線のSoftbank3Gの20倍の遅さ(体感値)。

レストランの食事も普通、(とあるピザレストランでは12歳くらいの男の子がオーダーとってピザ作っていたし!)買い物するような場所も無ければ観光するような場所もありません。

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比較的美味しかった野菜やソーセージをケチャップで炒めたやつ。

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道ばたの露店のボリビア風コロッケは美味しかった!これで45円くらい。

でもちょうどカーニバルが始まる時期で、町は準備に追われ、みんなそわそわしていました。

そしてこの日も余計な所には一切行かず塩湖一直線。
この日の天候もとてもよく、程よい空の青と雲の厚さで、素晴らしい鏡張りを堪能しました。
他の日本人チームと同じポイントにいたので、UYUNIの人文字写真や、人手を必要とする写真を飽きるほど撮りまくりました。
サンセットから夜更けまで、ずーっと、多分4〜5時間くらいは、同じポイントで写真を撮りまくっていたのではないでしょうか。こんなことをするのはやはり日本人だけなのでしょう。

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お陰でたくさんの面白くて思い出深い写真を撮ることができました。

あわよくば星空が地面の鏡にも映し出される「宇宙状態」を体験したかったのですが、雲が多く遠くで雷、雨が降り出してしまったので断念して帰ってきました。

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その代わりにとったライト文字写真。

「宇宙状態」を体験するには、空は晴天で満点の星空であること、無風であること(風が吹くと地面の水をなびかせてしまい星を映し出してくれない)、(できれば)新月であること(月が無い方が星がよく見えるので)など、かなりハードル高い条件が必要で、4日間チャンスを狙っているけど「宇宙状態」を見れなかったという日本人もいたくらいです。
また「宇宙状態」に異常に執着するのも日本人の特性のようです(笑)。

今回は星空には最初から期待していなかったため、我々は執着することなくとっとと諦めました。
(どうやら私たちがウユニを去った晩に「宇宙状態」になったらしいので、「あー、やっぱあの日夜行っておけば良かったああ!」と後悔することもなくて良かったですw)

ウユニ3日目は、オールジャパンの写真撮りまくり大会は充分に堪能したので、国籍問わない既成1日ツアーに参加してみました。
ほぼ日本人専門と化している穂高ツアーとブリサツアー以外を適当に見て回ったのですが、ツアー客リストには見事なまでに日本人の名前がありません。
今回一緒になったのは、話しかけても返事が無く、顔に厚く塗った日焼け止めが白浮きしまくってる、金正日にそっくりな韓国人の謎のおばさんに、1ヶ月の家族旅行中のとても仲の良いアルゼンチン人一家。15歳のまだ幼さが残るお兄さん、13歳なのに信じられないくらい発育が良くて美人な妹、父親と母親の4人家族で、皆ナイスでした。
片言のスペイン語と英語でコミュニケーションとっていたのですが、片言しか通じないもどかしさがあります。
南米ほぼ全域で使われるスペイン語がもっと堪能だったら南米旅行がもっと楽しくなるに違いありません。
南米では、ほとんどの人が片言の英語も通じず、ひたすらスペイン語で押し通してくるので、数字や超基本の単語くらいは覚えて行くべきです。

さて、既成ツアーではまず列車の墓場に行きます。
電車好きクラスタとしては、「列車の墓場」などという、電車のロマンと郷愁が溢れていそうなこの場所には、やはりどうしても行きたい。ここに行きたいから既成ツアーに参加したようなものです。

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そこには使われなくりそのまま放置され朽ち果てて錆び付いた列車がありました。ゾクゾクします。HDR写真が映えるに違いありません。

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そして観光客がたくさんいました。

そして塩湖へ。もう3回目ですが、行くたびに全然違う表情を見せるウユニ塩湖は何度来ても飽きません。
とは言え写真を撮りまくるのは飽きたので、とても落ち着いた気持ちで最後の塩湖を楽しみました。

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塩の間欠泉。


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塩湖のど真ん中で、車のボンネットをテーブル代わりにしてドライバーが持って来たランチを食べます。
絶景の中で食べるランチはとても美味しかったです。

プラヤブランカや、塩湖を回って帰り道に尿意と便意が襲ってきました。
ウユニ塩湖には本当にトイレがありません。塩湖のど真ん中にあるプラヤブランカホテルでトイレが壊れてたのか、入れなかったのも誤算です。
塩湖は360度丸見えなので、茂みに入ってちょこっと...というのも不可能です。
何度も訪れるクライシスを耐え忍びました...。
ウユニのトイレ無い問題は、時に非常に深刻なので気をつけましょう...。

夕方ウユニの町に戻ると、なんとまあ、カーニバルで大盛り上がりではありませんか。
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ボリビアではカーニバル期間中は、誰にでも水をかけて良いことになっているので、観光客に容赦なく水鉄砲の不意打ちや、人にかけるためのシェービングフォームみたいなものを当てられます。
車から狙われる水鉄砲、建物の上から落とされる水風船爆弾は卑劣極まりないw

異国の、年に一度の大きな祭りでみんな心から楽しんでいるんだ...と頭でわかっていても、こちらは丸腰なのに容赦なく水を浴びせられるとやっぱ頭にくるわけです...。特にガキが容赦ない。カーニバル期間中は上、右、左、後、前、危ないやつはいないか気を張る必要があります。スリより強盗よりずっと気を張るわけだけど、やっぱ南米は危険!と思いましたよw

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結局やられまくるわけだけど。特に観光客、女性が狙われやすいそうです。

ボリビアは観光に力を入れたいのであれば、カーニバル期間中の水かけは丸腰の観光客にはしてはならない、という決まりを作ってほしいものです。

そんなわけで3泊4日のウユニ旅行は、やっぱり本当に来て良かった!と思いました。
たぶんウユニ塩湖は、今回の世界一周旅行の中でもベストプレイスになるんだと思います。
だって360度すごいんだもの。しかも全部自然の美しさ。
今回、インカ・ワシ島とか火山とかピンクの湖とか見れなかったし、星空も見ていないので、また来ようと心に誓いました。
きっと、微妙に消化不良で、惜福な状態で去るくらいがちょうど良いのだと思います。

雑記

  • 塩湖での写真の服装が全部一緒なのは、塩湖に行くとどうせ服が超塩まみれになるからだ!塩湖の塩濃度が濃すぎて、ちょっと湖に触れただけでカッピカッピの塩まみれになるので、ウユニでは同じ服を3日間着続けました。
  • ウユニも標高3600mと、非常に高地にあるので高山病には要注意!食欲も落ちるしアルコール飲む気になりません。
  • 日本からの完全ツアー旅行はわかりませんが、個人で行くとそれなりにハードな類の旅になります。高地のため寒暖の差が非常に激しく、日が出ると暑いし日差しが強すぎて、日焼け止め塗ってても肌がガッサガサになります。日が無いとかなり寒いです。宿のクオリティも期待できず、寒い中の水シャワーを覚悟する必要もありますし、高地のため、眠りが浅くなりがちで常に眠い感じ。あと空気が乾燥してます。現地の宿やレストランでは英語も通じないので片言のスペイン語でやり取りします。
  • それでも塩湖の景色はそれらを払拭するほどありえないくらい素晴らしく、また行きたいです。
tornos_banner.jpg トルノスジャパンブログでゲスト編集長もやってます!
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