世界最高地にあるティティカカ湖畔の町、プーノまで来ました。
プーノの標高は3827mとこれまた富士山よりも高い所にあり、高山病になるほどではないにしろ、やっぱり歩くとハアハアするし体もだるい。
プーノに来たのはティティカカ湖畔にあるウロス島に行ってみたかったから。
ウロス島はただの島ではなく、トトラという藁の水性植物を積み重ねた「浮島」なのです。少し前にイッテQなんかでイモトがウロス島に泊まっている様子をテレビで見て、随分遠くに変わった場所があるもんだなあと思っていたのですが、ついに自分も上陸することができました。
今回、朝7:30から夕方17:30まで、ティティカカ湖に浮かぶウロス島&タキーレ島を訪れる一日ツアーに参加しました。
島へはモーターボードで行きます。
1時間弱でウロス島に到着。島民のウル族の人々は手を振って歓迎してくれました。
ウロス島はこれ一つだけではなく、大小合わせて300くらいの島があるそう。350人位住んでて教会や学校がある大規模な島もあるそうです。浮材として使っているトトラが腐ってきたら、また上から新しいトトラを補充していくとのこと。
訪れる島は、提携している旅行会社によって変わってくるっぽいです。
本当に藁で出来てる島。
湖のそこら中に生えている水生植物トトラの根っこ。これ、島の人は常食しているんだって。少しかじったけど甘かった。普通の人は食べるとお腹壊すから気をつけろとのこと。
トトラ製の舟「バルサ」に乗せてもらいました。(有料:1人10ソル:約360円...)
舟に同乗した島の女の子。たくさん歌ってくれました。
舟からみたウロス島。
子ども。
写真も快く一緒に撮ってくれます。
赤ちゃんを抱いたお母さん(多分)。
土産物を売っています。
ウロス島の雰囲気。
なんか別のツアー客のヒッピーがポケットのウィスキー飲みながら「アイムハングリ〜〜」と叫びながらトトラを食べてました。
ウロス島の人々は観光客を本当に歓迎してくれて暖かい雰囲気でした。
私たちのように日本の都心に住んで人口密度高いながらも便利で快適な暮らしをしている人もいれば、高所の湖に自ら住処をつくって、(我々から見れば)不便な、昔ながらの暮らしをしている人もいるものです。
ツアーの滞在時間は約1時間でしたが、ウロス島に訪れることができて良かったです。
そしてタキーレ島へ
ウロス島をあとにして約1時間半、今度は織物が有名なタキーレ島へ。
風が強かったのか、後半船は揺れに揺れてました。
船酔いしやすい体質なのでちゃんと酔い止め飲んで、ぐーすか寝てたおかげでなんともなくて良かったけど、同じツアーに参加していた日本人の女の子は超グロッキーになっていました。
船酔い心配な方は酔い止め必須...。
船着き場に着くなり、島の中心部目指して急な坂道を一時間弱上り詰めます。かなりハードです。ハアハアします。
ここが中心部らしきところ。特に何も無い。
編み物をするタキーレ島のケチュア族の男性。
タキーレ島の人々は、ウロス島の人々と違って全然フレンドリーではない...!良く言えばすごくシャイで、目を合わせてくれないし、写真を撮らせてくれません。
土産物売り場の色とりどりの織物。買わなかったけど。
たまたま写真が撮れたタキーレ島の少女。
島のレストランで昼食。チチカカ湖でとれたトゥルーチャ(マス)。
コカ茶とムニャ茶。島のそこら中に生えているムニャという植物を入れたお茶。ミントみたいな香りで、コカより高山病に効くらしい。
そして急な坂道をせっせと降りて船着き場へ。
帰り道は約3時間かけてプーノの町へ戻ります。
タキーレ島に行くためだけに往復6時間はかかっているのだけど、島自体は超魅力的なわけでもなく、遠いし、船は揺れるし、正直ウロス島だけで良かったかも。
いろんなウロス島を巡るツアーとかあったのかな...。
プーノの町
プーノの町自体はこれといった見所があるわけではなく、スペイン系の南米の町によくある、町の中央に広場と教会と行政機関があるコロニアルな雰囲気の町です。
しかしプーノは原住民(インディヘナ)の人口の割合が多く、これまで訪れたペルーのどの町よりも「南米らしさ」がありました。
プーノの町はクスコから到着した日の夜と、島ツアーに参加した後の夜しかほっつき歩いておりませんが...。
町の中央のカセドラル(教会)。
広場にはたくさんの人が集まります。
高所は日が落ちる夜になるとかなり寒い。いっぽう、昼間晴れてるときの直射日光は日差しが強すぎて暑すぎる。
標高の高いところは曇り具合と日の高さで随分と気温差があるので大変です。
市場。いろんなものが売ってます。ここでウロス島の子供にあげるリンゴを買ったりしました。
プーノ滞在1日目、中華料理屋でご飯を食べてるときに突然停電。この日はペルーの大部分で停電が起こっていたようです。
歩いてホテルまで戻ったのだけど、ちょっと怖かった。大震災時の川崎の計画停電を思い出した。
翌日の夜はフォルクローレのショーをやっているちょっと良いレストランへ。(ペルー最後の夜で、ペルーの通貨も微妙に余ってたし)
こちらアルパカ肉のステーキ。調理が上手だったのかわかりませんが、多少パサつきはあるものの思ったより臭みがなくて美味でした。
艶やかな民族衣装を着たお姉様やお兄様のダンス、ペルーの音楽を奏でるバンドのライブが1時間半以上にわたって続きます。
これ、料理頼めばタダで見れるなんて結構お得ではなかろうか。料理の値段も日本に比べりゃ3分の1以下だし。
プーノのOscarという店です。
ダンスダンスダンス!
隣に居合わせたアメリカ人夫妻との会話も楽しみつつ、ペルー最後の夜を楽しく過ごしました。
翌日はまた朝7時からボリビアのラパスに向けてパス移動。
南米の旅の前半はひたすら、早朝から観光してるか長距離移動してるかでなかなかに疲れます。
標高高いから疲れやすいし、体調は常に中の下といった感じだし、食事も宿も妥協するところが多いし、シャワーもぬるくて寒いし...。
でもそれを超える素晴らしい風景や体験が、そんな小さな文句をふっとばしてくれました。
プーノからバスでラ・パスに向かい、そこから飛行機でウユニまで向かいます。