18世紀ロシアの全盛期はずば抜けて豪華…、エカテリーナ宮殿とペテルゴフ

サンクトペテルブルグに来たならば、18世紀のロシアのロマノフ王朝の富と権力の象徴、ピョートルと、エカテリーナの2人の皇帝のゆかりの豪華絢爛な離宮を観に行くのは鉄板の観光コース。

サンクトペテルブルグ郊外に建つ、「夏用」の超豪華な離宮、ペテルゴフにある宮殿と、プーシキンにあるエカテリーナ宮殿は、エルミタージュの冬用の宮殿と合わせても、よくもまあ、こんなに豪華な宮殿をボンボンと建てたものだと関心してしまいます。

まずはプーシキンにあるエカテリーナ宮殿をご紹介します。


エカテリーナ宮殿(Catherine Palace)

エカテリーナ宮殿は、サンクトペテルブルク郊外の避暑地ツァールスコエ・セロー(現在のプーシキン市)にあり、一般に夏の間過ごしたことから「夏の宮殿」とも呼ばれます。
贅を尽くした55の部屋から成り、内外装には、純度の高い金が多く使われたと言われます。

(「エカテリーナ」は英語になると「キャサリン」と呼ばれるんだけど、なんででしょう…、日本語と英語の表現の仕方が全然違ったりするので結構混乱しました)

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エカテリーナ宮殿のあるプーシキン市は、偉大なロシアの詩人、アレクサンドル・プーシキンにちなんでつけられたもの。プーシキンの銅像。

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門の前には中華な橋が。ごく最近、中国との友好を記念してこんな橋が出来たらしい。
結構意味不明w

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宮殿の門。なんかディズニーランドみたい。

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エカテリーナ宮殿の外観。

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ロシア音楽の演奏パフォーマンスをする人たち。

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床を汚さないよう、靴の上にスリッパを履いて宮殿内部へ。写真OKです。

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朝日を浴びる天使の像。

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そしていきなり現れるキンピカ金の間。

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ほんとーーーーに、すごい!豪華!キンキラキン!
この部屋で舞踏会とか行われたのかなあ。


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食事をする部屋。

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ブルーを基調としたロココな部屋。

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部屋から部屋へ続く豪華な回廊。

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また派手な食事の部屋。

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この食事の部屋には死んだ動物の絵が飾られています。悪趣味…?

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美しすぎる陶磁器。

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装飾ひとつひとつが細かく壮麗です。

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緑の部屋。

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女帝の衣装ですね。こんなドレスを纏いこの宮殿を練り歩いたのでしょうか。

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女帝の絵。

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これが有名な琥珀の間/Amber room(の一部)。
琥珀の間だけ、中に入って写真は撮れないのですが、部屋の外からのぞくように撮影するのはOKらしいw
実はここの琥珀は、第二次世界大戦中にドイツ軍に持ち去られたが、1979年から始まった復元作業により、2003年の建都300年記念に合わせて完全に復元されたそうです。
復元する方もすごいよね…。

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お次は絵画の間。

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壁一面、数百点にもわたる絵画で埋め尽くされた部屋です。これも圧巻。

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アラビックとバロックが交わったようなお部屋も。

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緑の食卓の部屋。

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ピンクの学習部屋。

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この宮殿は、第2次世界大戦中にこの地を占領したかドイツ軍に破壊され、金は持ち去られてしまったそうです。
この写真の状態から、完全復元中(すごい)。今も復元作業は続いています。

ペテルゴフの宮殿(Peterhof Palace)

サンクトペテルブルグ郊外、海沿いのペテルゴフに建つ夏用の宮殿です。

海を愛したピョートル大帝は、征服したフィンランド湾を望む地に離宮の建設を命じました。

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園内は、150の噴水と4つの滝があり、園内のあちこちで美しい水しぶきがあがります。

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ペテルゴフへはサンクトペテルブルグ市内のスピードボートで約30分くらいで着きます。

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どどんと、噴水と水路のとそびえ立つ宮殿。

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そして振り返る。水路はフィンランド湾へ続いていくのです。

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宮殿のテラスから眺める海。
きっと皇帝はここに立って、フィンランドを征服したことを噛み締め悦に浸ったんでしょうね。

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噴水、派手派手。

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おっと金の葉っぱ隊の方じゃないですか。

宮殿内部に入ることができますが、中は完全写真撮影禁止
宮殿の中もエカテリーナ宮殿と同じく、超豪華壮麗な部屋が山ほどありました。

ですのでお写真は庭園の写真だけです。

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園内には山ほど噴水があります。

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この人、寒そう…。魚の口こじ開けてなにしてんだろう。

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ちょっと変わった噴水も。

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一本の気と、果てしなく続く海。

このペテルゴフも、第二次世界大戦中にドイツ軍に破壊され、その後復元へ。今も復元作業中です。

しかし、エカテリーナ宮殿もペテルゴフも、建てる方も建てる方だけど(ロマノフ王朝)、壊す方も壊す方だし(ドイツ軍)、それを直す方も直す方だよね(ロシア政府)。

ほんっとおそロシアw

サンクトペテルブルグの旅行記事まとめ

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この記事について

このページは、mayumineが2011年9月19日 08:01に書いた記事です。

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