先日ビズリーチのパラレルキャリアをテーマにしたセミナーに登壇する機会を頂いたことをきっかけに、改めて自分のパラレルキャリアについて、そして今後の日本社会について考える機会があったので、ブログにしたためてみます。
私の週4社員、副業ライターのワークスタイルは会社が支援してくれていて、この「パラレルキャリア」がという新しい(?)ワークスタイルがご時世的にもマッチしたのか、去年はたくさんインタビューしてもらいました。
※パラレルキャリアとは、ひとつの組織に属して働くのではなく、複数の仕事やプロジェクトを並行しながらかけもちで働くワークスタイルのこと。
どこかの大企業だろうと、今勤めている中小企業なロフトワークだろうと、創立1年とかのベンチャー企業だろうと、ここまま順調に20年、30年も終身的に同じ会社で働き続けるイメージはほとんど持てない。
大企業に新卒で入社して、終身雇用で、順調に会長まで出世できるのは島耕作だけ。
躍動の昭和を駆け抜け、バブルを味わいつくして出世して、高齢化社会を出し抜く島耕作羨ましい。そしてナチュラルボーンセレブな大町久美子も羨ましい。(島耕作は大好きで学生編から会長編まで全巻読んでます)
一方、私は法学部政治学科という、全くキャリアの役に立たない学科を2005年に適当に卒業し、文系会社員として社会の歯車として生きる、凡庸な道を選んだ私。
手に職もたず、人の病気を治すことも出来なければ、人の髪の毛を切れるわけでもなければ、人に食べさせられる料理もつくれず、さしてプログラミングもデザインもできない。
そしてどう考えても、お先真っ暗の日本の未来とやらがきたもんだ。
ちょっと脅しとも言えるデータを集めてみました。(セミナーの時につくったスライドを抜粋)
あーやだやだ、こんな暗い未来と向かい合いたくない。
若い人達が自発的に日本の人口を良い感じに増やしてくれて、経済も良くしてくれるといいなあ、なんてふうに日本全体(特に政治家)が将来ときちんと向き合うことをサボってた結果、いよいよ取り返しがきかなそうな現実に向き合う羽目になってるのがイマココ。
まあ、政策への提言や国民の義務とか、そういうのはさておき。
日本の未来は暗いけれど、でも、テクノロジーは急速に進化してるし(止められないし)、昔より多様性と柔軟性が認められてきている昨今の、ひとつの働き方の提案としてのパラレルキャリアがあるんだと思います。
「パラレルキャリア」の言葉の所以は、かも有名な系学者のピーター・ドラッカーが、
「歴史上はじめて人間の方が組織よりも長命になったために、人は組織のみに頼らず、それとは別に第2の人生を始める必要が生じた。その第2の人生のひとつがパラレルキャリアである。」と著書で述べたことに始まるようです。
私はこのワークスタイルは、「キャリアに対するリスクヘッジ」だと思っていて、会社員としての本職(広報/マーケティング/プランナー的な仕事)としてのキャリアはきちんと積みつつ、何があっても個人で稼いでいく能力を、自分で開発していきたいと思っている。
特に女性の場合だと、出産や育児で一定期間、会社を休まなければいけない時、収入がゼロになるかもしれない。
けれど、ライターとして稼ぐ能力があればそれをなんとかカバーできるかもしれない。時代と状況、自分の経験に合わせてワークスタイルも、自分自身も、柔軟に変えていく。そんなイメージは常に持っています。
あと、行くべき会社があるって純粋に良いものだなあと思う。一方会社に行かないで平日に自分のペースで動くのもラクで良いなあとも思ってる。
体調悪かったり、嫌なことあったりで、モチベーションが上がらない日もあるじゃないですか。
でもそんな日こそ会社に行って、否が応でもミーティングとかして、同僚と話して、自分の席で淡々と仕事したりすると、自ずと一定のテンションと生産性が戻ってくる。そんな日に1人で家にいたら絶対鬱々してサボったりしそうだし。行くべき場所があってやるべき事があって、本当に会社ありがとう!と何度思ったことか。
何が言いたいかよくわからなくなってきたので、結論は、よくまとめてくれているキャリアハックの記事でも読んでおいてくれ。
つまり、会社も好きだ!でも自由も好きだし、本業以外にやりたいことがあるんだ!
どっちもいいとこ取りして生きていたい!そんな欲張りだけど、そのためにいくらでも頑張れる、という人ならパラレルキャリアが向いていると思います。
でもこんな勤務体系を認めてくれる会社自体まだまだ少ないし、そもそも会社側の就業規則が変わらなければ、パラレルワーカーは増やせません。
だからこのパラレルワークの考え方がもっと広まって、企業側も規則を変え、柔軟に働ける人がもっと増えると良いな!という思いも込めて。