先日、羽田空港近くの、機内食ケータリング会社のTFK(東京フライトキッチン)の中で、エールフランスの新しいビジネスクラスの和食メニュー&アラカルトミール試食会に行ってきました。
東京モノレールに乗って羽田空港に行く用事が出来るだけでも嬉しいのに、普段入れないような機内食の会社に行けるとあって、ワクワク。
TFKのエグゼクティブシェフの福本さんからひとつひとつ、エールフランスのために創りあげた料理の説明を受けました。
機内においては、作りたてを提供できない、多少時間がたっても、再度温めなおしても美味しいものを...という制約の中で、いかに安定したクオリティで食事を提供できるかというのは、想像以上に試行錯誤の結晶だったのですね。
私の好きな本、キッチン・コンフィデンシャルの中で、これは「まずそうな料理だな」という例えの中に、「ウガンダ航空のエコノミークラスよりまずかった」という表現があります。ウガンダ航空とか存在しないのに、なんかすごい不味そう。世界一不味そうな、人間用のエサが出てきそう。そして、アメリカ発のユナイテッド航空の朝食もエサのようにまずかった。
余談でした。
一方翻って、「エールフランス航空の食事」って響きだけで、なんか美味しそうですよね。
エールフランスって、エコノミークラスでもシャンパンが飲めるし、美味しいパンが食べられるのが確約されています。それだけで、他の航空会社と大きく差別化できてると思うんだけど、さらに15〜28ユーロの追加料金で、さらに美味しい食事が食べられるアラカルトミールというものが最近できて、それが人気。そしてなんと、日本発フランス行きの便でも今年の秋からアラカルトミールがスタートするそうです。
そちらを試食してきました。
私が試食したのは、正統派フランス料理の「トラディション」。
フレッシュフォアグラのテリーヌに、イチジクのコンポート、鴨胸肉を蜂蜜とコリアンダーのロースト。鶏もも肉と、野菜のソテーを赤ワインで煮込んだメイン。カマンベールチーズと杏。そしてデザートはオペラのチョコレートケーキ。
試食会ではアルコールは出ませんでしたが、これは完璧にワインが進むやつ。美味しいです!そのへんのビストロより美味しい。
そして、フライトに合わせて丁寧に焼き上げたバケットも。
シェフが「エールフランスさんは本当にパンへのこだわりが強くて...、本当に修行しましたよ。フライトに合わせて、できるだけ焼きたてに近いものを召し上がってもらえるように工夫しています。うちのパンは美味しいですよ!」とのこと。
確かに本当に美味しかった。機内食のパンといえば、ビニール袋に入ったスカスカの丸いパンが定石ですが、エールフランスは格別に違う!
他のアラカルトメニューも撮影。
こちらは海の幸の「オーシャン」。
アラカルトミールのパッケージデザインも素敵ですよね。こんな風にサーブされてくるんですって。
タコの燻製、ポテサラ、エビ、マッシュルームのバターライス、ロマネスコ、パプリカ、チーズ、デザートはパッションフルーツのムース。
こちらは「イタリアン」。
パルマハムにメロン、モッツァレラチーズ。トマト、オリーブにバルサミコとオリーブのドレッシングを。グリッシーニと、ラザニアとチキンのカチャトラ風に、パルミジャーノチーズにデザートはティラミス!
ああ、アラカルトミール、全部美味しそう〜!
そしてファーストクラスとビジネスクラス用に、和食も提供しています。フランスでは日本料理がブームで、とても人気があるそうです。
こちらもひとつひとつこだわって作られていて、器もエールフランスが特別に選んだものだそうです。
こちらも試食させていただきます。
私がいただいたのは、秋からの新メニュー。
前菜 :牛肉照り焼き、鰊昆布巻き、焼き栗甘露煮、海老のお寿司、
お椀 庄内麩と葱、若布のお味噌汁、山椒風味
小鉢二種:スモークサーモン花作り、焼き目帆立、金平牛蒡の胡麻風味
台の物 :鯛二色焼(塩焼き、黄金焼き)、揚げ茄子、里芋白煮、銀餡添え、赤パプリカ、ほうれん草、繊切り人参、型抜きご飯
香の物 :桜漬け、胡瓜浅漬け
和菓子 :季節の上生菓子
普通に味のバランスもボリュームも、完璧に美味しい和食でした。
これは人気あるだろうなあ。
本当に、エールフランスは、食事が群を抜いて美味しいな。
日系エアラインも本当にクオリティ高いけど、このアラカルトミールの優位性は素晴らしい!
シャンパンも飲めるし、ワインも美味しいし、パンも美味しいし、フランス方面行く機会があれば、絶対エールフランスに乗ろうって思ったのでした。(そんな機会はいつになるやら)
(メニューも可愛い)