3月末のロンドンが寒すぎたので、パリに4泊ほど逃げてきてみました。
ロンドンからパリへは行きは深夜バスで行った(直前にとるユーロスターのチケット高いし、深夜バスだと1泊分浮くし)のですが、酔っぱらいはうるさいし席は狭いし、深夜の国境越えは時間かかるし、結構疲れました。
パリと言えば、美しい城、世界屈指の美術館、古き良き貴族の家、優雅でお洒落な通り、おいしいお菓子においしい料理、花が美しく咲き誇り、おしゃれなパリジェンヌが闊歩し、高級ブランド店が軒を連ねる夢の都パリのイメージは間違ってない、でも、
それ以外は汚い。パリ汚い。
地下鉄は臭いし、黒人が集まるエリアはガラ悪いし、エルメスとか着てるセレブなんて普通はお目にかからない。
勝手な想像ですが、フランスの歴史的な背景で、貴族達が幅を利かせていた大昔から存在した貧富の差の激しさが、今の街の景観にそのまま現れているのだと思いました。
美しいところは美しいけど、それ以外は全く放置で貧しく汚い、みたいな。
そういえば、ロシアのサンクトペテルブルグにも同じような雰囲気を感じました。
パリで遭遇したプチトラブルの数々
パリって本当油断ならない街だと思います。
全て旦那氏の方ですが、同じ日に2回もスリに遭いました(全て撃退)。
ひとつはカフェで昼ごはんを食べてた時。7〜8歳くらいの少年がやってきて、体を寄せ何かチラシのようなものを見せようとしてくる。実はテーブルに置いていたiPhoneにチラシを被せて盗もうとしていたのです。がっと少年の手を掴んで、その後店の人がつまみ出しました。
もうひとつはモンマルトルの丘の教会で。入るのにとても混み合っていました。その混雑の中で(背中では無く)前に背負ったリュックと胸の部分に手を突っ込んできた黒人がいました。これもがっと黒人の手を掴んで糾弾。「俺はやっていない。俺の手は綺麗だ」などと言いながら非常に焦って逃げて行きました。どちらも未遂なので警察沙汰にはならず。
モンマルトルの丘の石畳でiPhone落としてフロントガラスが粉々になったりもしました。(これは完全に自分の手が滑っただけですが)
あと、ルーブル美術館の無礼なチケット案内係と喧嘩したりもしました。
深夜に乗ってた電車が急に行き先変更、わけもわからずバスで振替輸送になった時は本当に帰れるかドキドキしたりもしました。(ちなみに泊まってたホテルはゾーン6の更に先の郊外の田舎で、郊外の国鉄の乗客のほとんどが黒人で雰囲気悪かったんですよね。実際、電車内は空いてて楽チンで何も無かったんだけど。)
そんなこんなでパリで行ったところなどを備忘録的に書いていきます。
観光名所、エッフェル塔、凱旋門、ノートルダム聖堂
エッフェル塔はパリにあるからお洒落なんだよなあと思う。
まだまだ春はこなそう。パリも極寒です。
エッフェル塔に登ってみました。良い眺め!
ハイシーズンではないはずだけど、1時間くらい寒い中エレベーターに登る行列に並びました。
ノートルダム聖堂。
なんか南米でも散々カトリックの教会見てきて、バルセロナのサグラダファミリアで感動して、ローマでは犬も歩けば教会にあたるし、カトリック総本山のサンピエトロ寺院見てくると、ノートルダム聖堂くらいじゃ「ふーん」って感じになってしまう。よろしくない。
10年前初めて見た時は感動したのになあ〜。
聖堂の中。
凱旋門。
凱旋門の前で軍のパレードやってた。
ルーブル美術館&オルセー美術館
ルーブル美術館、オルセー美術館は、やっぱり良い!世界のどの美術館よりすごいと思う!
建物も素敵だし、コレクションもすごい。
ルーブル美術館、アップルストアのある地下の入口。外の入り口よりこちらの方が空いています。
ピラミッドが地下に食い込んでる。
チケット売り場の無礼でヒステリーな黒人女性の係員と喧嘩して(旦那氏が)、なんかふてくされた気分になる。
ルーブルのモナリザはこの写真撮影でひしめく客も含めてのアートだと思う。
逆側からの撮影。
実際に撮影できる写真はなんかガラスの光で照り返されてて、絵自体は暗いからブレてて、そして落ち着いて撮影できるわけでも無いので、イマイチなんですよねw
これぞ美術館って感じ。
完璧な彫刻、ミロのビーナスに、
「目には目を歯には歯を」のハンムラビ法典。
なんか気分がふてくされてたので(前述のとおりチケット案内係と喧嘩したりした)、彫刻とふざけた写真撮って遊んでたようです。
写真フォルダにはもっとひどいアングルの写真がいっぱいありました。
パリではどこで何食べても美味しい
パリでは安い宿に泊まって、寒くて面倒になったからベルサイユ宮殿もモンサンミッシェルも行くのパスした分、美味しいものを食べることにしました。
@natさんに教えて頂いた牡蠣のお店。
この美しい牡蠣、そして相性ばっちりの白ワイン。
美味すぎて牡蠣一つ一つ大事に美味しく頂きました。お昼から幸せ過ぎる。
この店は基本牡蠣しか出てこません。あと雲丹も食べたけど。
「パリには牡蠣を食べに来たの」
そんな気取ったことを言いたくなるくらい、忘れられない体験でした。
natさんのブログにお店の詳細が書いてありますが、私達が行った時は英語が通じる女性がサーブしてくれました。
フランス語喋れなくても大丈夫です。
モンマルトルの丘の上で食べたモダンフレンチのお店のセロリとレモンとじゃがいもとマッシュルームのポタージュ、ソテーしたマッシュルームも入ってて、舌触りがすごく良くて味もすごく良かった。真似してみたいなあ。
かなりリーズナブルだけど超美味しいビストロ。
前菜で食べたエスカルゴのシャンピニオンファルシが美味しかったなあ...。マッシュルームにエスカルゴが詰められ、ガーリックバターでじゅわっと焼かれた香りがたまらない。
牛テールのココット。
エッフェル塔のレストラン「58 Tour Eiffel」のランチ前菜。アラン・デュカス(誰?)がプロデュースしているお店らしい。全部ランチボックス風にサーブされるのが面白かった。
お店に並んでいる食材もお洒落。
丁度イースターの時期だったので、たまご型のかわいいチョコがたくさん売ってた。
エビとかエスカルゴとか。おいしそー!
サンジェルマンの文豪カフェ「レ ドゥー マゴ」でコーヒー飲んでみたりしました。
コーヒーを自分で注いで飲む少し変わったスタイル。
ココ・シャネルも大好きだったというモンブランで有名なお店「ANGELINA」のモンブランとタルト。店内のカフェはものすごい行列だったので、テイクアウトして外で食べました。生クリーム嫌いでも美味しく頂きました。
ちなみにANGELINAは東京にたくさんあるみたいなのでいつでも食べれます。
街角で売ってるクレープ。中身は砂糖だけ。すごくシンプルなのに、焼きたてで生地がモチモチで美味しかった。
日本の生クリーム・チョコたっぷりな胸焼けするようなクレープは好きじゃない。
何でも美味しかったけど、物価的な事情もあって、フランス料理はパリで食べるより東京で食べたほうが安いと思いまし(笑)
パリの街並など
モンマルトルの丘の有名なパン屋さんで買ったパンをかじる。
そういえばこのパン屋さんのフランス人お姉さん、凄かった。
私たちの前の客の英語でオーダーするアメリカ人に「"ハロー"のフランス語もわからないの?フランスに来たならフランス語を喋る努力をしなさい」みたいな事を流暢な英語で言ってて、「うわー、フランス人www」って思ったのでした。
モンマルトルの丘にて。スリに遭いかけてiPhone粉々に割った思い出の地。
白人って、どんなに極寒でも外のテラスでビールを飲む人多い。尊敬する。
デパート。
マレ地区でお買い物。
パリでは雑貨とか食べ物のか、洋服とか、結構買い物しちゃった。
だって売ってるものが何もかも可愛らしいのだもの。
少しジャパンインスパイアな内装のお茶屋さん。
ポンピドゥー・センター。斬新な建物ー!
入り口から見たポンピドゥー・センター。
冒頭にはパリは汚いし、スリも多くてトラブル多かったみたいな事書きました、が、何だかんだ言って、ご飯は美味しいし、パリにしか無い可愛いものもたくさんあるし、見るもの見たし、結構楽しく過ごしました。
またパリには牡蠣を食べに行きたいなー!