NHKスペシャル 「ヤノマミ 奥アマゾン 原初の森に生きる」

先日なんとなくNHKのBS見てたらあまりの壮絶な映像に動けなくなった。


たまたま再放送を見たらしい。

ワトリキ(風の地)と呼ばれる集落に150日間同居し、彼らの言葉を覚え、彼らと同じモノを食べながら撮影を続けた。森の中、女だけの出産、胎児の胎盤を森に吊るす儀礼、2ヶ月以上続く祝祭、森の精霊が憑依し集団トランス状態で行われるシャーマニズム、集団でのサル狩り、深夜突然始まる男女の踊り、大らかな性、白蟻に食させることで天上に送る埋葬…。

※ブラジル政府、および部族の長老7名との10年近い交渉の末、TV局としては初めて長期の同居が許されたものです。

番組の内容で印象的だったこと。

  • 女性含め、みな服はほとんど来ていない。赤い布を腰に巻いてるだけ
  • 小さい子供が猿を狩って火あぶりにしながらはしゃいでる姿(猿の薫製をつくるらしい)
  • 森の精霊が憑依し集団トランス状態で行われるシャーマニズム
  • 深夜に若い男女が着飾って祭が始まって、朝になるとみなどこかに消えている
  • 出産するとき、女性は森に行って一人で産むらしい
  • 産まれた赤ちゃんは精霊として天に返すか人間として迎え入れるかは母親が決める
  • 精霊として天に返す事を決めたら、産んだその場で子供を殺し、バナナの葉で包みシロアリの巣に入れる。そして子供がシロアリに食われた頃にシロアリの巣を焼いて天に戻す
1万年以上変わらぬ文化と風習で生きている部族が地球の裏側にいる傍ら、ミネラルウォーターを飲み、プラズマクラスターの快適な部屋で無農薬の野菜だけ食べてる人もいる。
こんなに生活様式が違うのに、生物学上は同じ人間として幸福を求めながら繁殖している・・・という当たり前の事実を目の当たりにしたのでした。
先日書いた泥酔エントリー、「幸福度とはなんぞや」じゃあないけど、自分の自我なんてちっぽけなもんだ。

58分の動画もあります。Veoh のソフトがないと5分で終わるので注意です。

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しかしこの取材を敢行したMHKに敬意を評したい。
私が行ったなら1日でお腹壊すか感染症にかかって即刻日本に送還されてそうだ。


さらに、こんな動画もあるのを知りました。この動画は子供を生き埋めにしている様子がリアルに描写されているので、見たくない人はマジで見ない方がいいです。障害児は「精神がない」から「呪われている」んだとか。
YouTube - Origin of Faith - Disturbing

そして生き埋めにされて生き残ったHAKANIという女の子の話がありました。



2歳のころ、うまく話せず歩けない子供だったので生き埋めにされたが、生きていた。祖父が弓矢で彼女を殺そうとしたが、それでも生きていた。3年間、村から追放されたHAKANIは森の中で獣同様の暮らしをしていた。ついにHAKANIの兄は宣教師夫妻の元にHAKANIを連れて行き、その夫妻の介護あってHAKANIは歩けるようになり話せるようになった。今は学校に通ってるそうだ。
(ざっくり読んだ英語をざっくり訳しました)

NHKスペシャルを見て以来ヤノマミが頭からずっと離れず、いろいろ調べてしまいました。
今現代こういう文化、風習で生活を送っている人間もいることを忘れちゃいけない、そういう自分への戒めも込めてエントリーしました。