幸福度とはなんぞや

「勝間和代vsひろゆき」討論は大変に興味深かったです。
討論の内容、それに対する意見や議論は様々なところであがっているので、概要、総論はさておき。

その中で私の琴線に触れたのが、日本国民の幸福度の尺度について。

勝間さんは、『社会と関わりやりがいのある仕事を通して所得を増やす事こそ幸福』みたいな主張を行い、ひろゆきは、『水と安全さえ確保されていれば国として最低限のレベルはクリアしてるわけで、それ以上の幸福は人それぞれである』と反論する。

ひろゆきは後日、ブログでこう補足してた。

勝間さん対談の睡眠不足の反省と、幸福論 : ひろゆき@オープンSNS
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人が、何を楽しいと思うかというのは、
人それぞれです。
お金だけが絶対的な価値観じゃないと思うのですよ。
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別に、仕事をするという接点じゃなくても、
社会で人と交わることが出来る状況だと思うんですよね。

例えば、働くことより、家で本を読むことのほうが
楽しい人に、残業を強要しても、
幸福度は下がると思うんですよね。
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ああ、そうそう。そういうことよね!腑に落ちたわけです。
多分、今の若者の感覚はこれに非常に近しいと思う。

戦後とかバブルとか、それくらいの時期は、
『所得増やす→物質的に豊かになる→幸福』
という価値観だったのだろう(と想像する)。

頑張って働いて、戦後は冷蔵庫とかテレビとか、バブルは車や家を買うことが豊かである証。それが幸福である証。
理想のライフスタイルは国やマスメディアによって提示され、画一化されていて、それが日本経済成長の一端を担っていた。(と想像する)。

でも今は違う。
頑張って働いてもそんなに所得は増えないし、欲しいものは人それぞれだし。
みんなが車を買いたいわけでもなければ、良いマンションを買いたいわけでもない。

もちろん働くのが大好きでそれが生きがいの人はすばらしい。
でも家でこもってゲームやるのが楽しい人もいれば、寝るのが趣味の人もいるし、消費せずに貯金通帳の金額が増えるのを眺めるのが好きな人もいるし、趣味や生きがいは人それぞれ。

ですので、勝間さんの提示する合理的かつ効率的で要領のよい生き方が理想的です、
勝間スタイルが実践できない人はアホです、と見下すのは全くの筋違いよね。

ライフハックや時短術とかはインターネットでもてはやされる傾向があるけど、
それは主婦の節約術に近くて、以下にお得に時間を有効に使うかを極めるものであって、それが向いてる人もいれば苦手な人もいると思う。
ライフハック向いてないのに、それに囚われすぎて、自分で自分の首を締めてる人とか、いるんじゃないかしら。

最近はtwitterやってると、なんだかいろんな人のライフスタイルがひたすらTLに流れ込んできて、自分の幸福度の価値観がわからなくなるときがままあるのです。

政治家やスポーツ選手みたいな有名人の生活が流れ、なんか毎晩セレブな飲食をしている人もいれば、ストイックな運動記録を流す人もいて、経済や政治情勢をとうとうと語る人もいて、徹夜で仕事する人もいるし、自分が気になっていたけど行けなかった飲み会の状況などなど・・・、すべてがフラットにTLに流れてくる。

羨望したり尊敬したりで、自分もこうしたい、こうしなきゃ、みたいな気になってくる。

ああ、でも私は毎晩セレブな飲食を出来るほどお金ないし、そんなに運動もストイックにできないし、政治も経済も自分の業務に直結してないし、夜は眠いし。
私は中流生まれ、中流育ちの庶民である自覚をもっと持て、みたいな。

ああ、私の理想のライフスタイルはなんなの?

仕事を通して自己実現したいの?
とっとと結婚して、子供産んで幸せな家庭を育むのがいいの?
いや、それより私は世界一周して世界をみたい!

などと、アラサー女のくせに自分探し状態になる昨今。

要は自分の幸福度は自分次第であって、それは国でもなければマスメディアによって定義されるものではない、そういう事が言いたかったのに、なあに、自分にしては珍しいこの駄文は。

酔っ払ってるってことで許して頂戴。

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この記事について

このページは、mayumineが2010年5月 7日 17:47に書いた記事です。

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