ネズミ講の勧誘現場を盗み聞き

とあるデパートの喫茶店で、となりの男女がえらい気になる会話をしていました。
頭の悪そうな女が大きな声で、男性に何かをしきりに勧めている様子。

ほうほう、これは宗教か、ねずみ講的なアレだ!
ということで会話を聞くのに集中してみた。

女性の方は、ものわかりの良さそうな受け答えをしているかのように見えて実に高圧的な態度。

「うんうん、わかるわかるー。」

「やっぱ人ってそうだよねー。」

「うんうん。超わかる。」

「私もそういう経験あるから、超わかるよ。」

「だったらさあ、ペ○フォワード使えとは言わないけどさ、せっかくだから一回やってみたら?」

はい、ここで出ました。ネズミ講の組織名。
実際は後からググって調べてわかったのだけれど、経営学的な勉強をイーラーニングで学ぶという、ビジネススクールの名称らしい。

調べたところ、そのイーラーニングはほとほと無価値な内容で、入会金は12万円、月額は1万5千円らしい、です。

男の人がTOEICが云々の話をすると・・、

「TOEIC・・?確かイーラーニングの中にあったよ。使ってみたら?
私の分が余ってるからそれを使えばいいよ。
せっかく私の分が余っててもったいないと思ってるだけだから。
別に勧誘とかしてるわけじゃなくてさ。」

ああ、自分のイーラーニングが余ってるから代わりに使っていいよという勧誘ね。

んで、男の人が仕事か何かの話題で、環境問題的な話をすると、
女は話についていけなかったのか、

「そうだよね。うんうん。
ごめん、でさあ、話脱線するかもしれないんだけどさあ、ウチでも新しいビジネスっていうのがあってえ、普通会社員やってると、税金とか保険とか会社が半分位払ってるわけじゃん。
で、企業内起業っていうんだけどさ、会社にいながら独立企業して、確定申告とかして、
会社がその社員の税金を払わないようにできるっていうのを会社にコンサルするみたいな新しいビジネスを考えてるんだよね。」

クボさんって頭の回転良すぎて、先行き過ぎてるかもしれないんだけど、こういう新しいビジネスとかって、そういうの興味ない??」

はい、でました。ネズミ講の代表者名。

ところで、その女が説明していた「企業内起業」の意味がどう考えてもよくわからなかったんだけど、誰か解読できる人いませんか・・?

その女の頭が悪くて説明がおかしかったことを差し引いても、そんなビジネス、いったい誰が得するのか、どう考えてもさっぱりわからなかった。
やっぱ詐欺臭い、胡散臭い感じだよなあ。

最後まで話を聞かないまま、その喫茶店は後にしましたが、きっと彼は勧誘に負けなかったことでしょう。
その女性の「強制はしてないから」的なアピールをしながらも執拗な勧誘に負けることなく、
うまく会話を外しながら適当に自分の話をしていたのでね。

うん、外を歩けばいろんな人がいるものです。

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この記事について

このページは、mayumineが2008年10月 2日 15:04に書いた記事です。

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