世界一周旅行も残りあと10日ほど、今タイのバンコクにいます。
数日前に50年に1度の大寒波とやらで極寒のロンドンからタイに飛び、パタヤで2泊、「暑いし安いし美味いしどこでもマッサージできて、ここはなんて天国なんだろう」と思い、そして一昨日バンコクに着き、久々の友人に再会、ニューハーフのゴーゴーバーに連れて行ってもらい、AKBレベルの美女(?)がいっぱい、「カワイイは作れるのか...」とほろ酔い気味で頭が混乱しながら夜中にホテルに帰り、少しPCを開いてネットを見て、シャワーを浴びて電気を消して寝ました。
翌朝起きると、あれ?
机にあったはずのパソコンが無い?。
何故か無い、無い。おかしい。昨日絶対ここに置いてた。
はっとドアを確認してみると、
なんと...鍵が開いたままだった。
オートロックだと勝手に勘違いしてたかもしれない。
最悪だ。すごい最悪。
どう考えても深夜に誰かに部屋に入られて盗まれてる。
ドアからPCが置いてあった机は近い。
なんて恐ろしい。
人が寝てる部屋に侵入して物を盗む人がいるなんて。気が動転します。
いや、鍵を開けたまま寝てしまった不用心な我々が明らかに圧倒的に悪い。
なぜあの時ちゃんと鍵を確認して寝なかったのか、いくら後悔しても悔やみきれない。
でもMacBook以外の貴重品は無事だったし、強盗じゃなくて良かったかもしれない...でも怖い、悔しい、...などいろんな考えが頭を巡ります。
旦那氏がホテルの人に話に行くと、監視カメラがあるのでそれを確認しましょう、ただしマネージャーが来るまでその監視カメラを開くことは出来ないので昼過ぎまで待っててくれとのこと。
レセプションの人は親切だったらしい。そして今までこのホテルで盗難など無かったらしい。
でも「バンコク ホテル 盗難」でググるとホテル内での盗難はほとんど従業員のケースが多いそう。
そんなネットの情報を見てしまうと、真っ先にホテルの従業員を疑ってしまうわけで、マネージャーが帰ってくるまで監視カメラが見れないというのは実は嘘で、従業員がグルになって隠蔽工作でもするんじゃなかろうかと思ったりしちゃうわけです。
とりあえず昼過ぎまで、iCloudで探すやつを設定するとか、Googleアカウントやらオンラインサービス系のパスワードは一通り変更するなどの作業をしたり、うだうだ落ち込んだり、iCloudでMacBookの位置情報を確認してはオフラインなのを何度も見たり、意気消沈の中お昼を食べに行ったりします。
ホテルに帰るとロビーでマネージャーらしきおじさんが監視カメラの映像を出し、映像チェックが始まったところでした。
一緒に見ようと椅子を勧められ、深夜のホテルの監視カメラ映像を確認します。
映像では、あからさまにタイ人のお姉ちゃんを連れ込んでいる白人のおっさんの様子とかがアリアリと映っていてそれはそれで興味深く拝見しましたが、いつ自分たちの部屋に誰が侵入する瞬間が訪れるのか、ドキドキしながら映像を見つめます。
すると深夜2:55〜3:00くらいの間、私たちの隣の部屋のインド人宿泊客が怪しい動きをしているのです。
他の部屋のドアを開けようと歩き回っている姿が映し出され、最終的には私たちの部屋に入ってMacBookを盗み、そのままコソコソと部屋に戻る姿がアリアリと映し出されていました。
コイツか!!
このクソインド人か!
許さん!一矢報いてやりたい!
そんな気分に駆られます。
そして犯人はホテルの人ではなかった、疑ってごめんなさいと思いました。
このインド人は朝早くにそそくさとチェックアウトしていったそうです。
ホテルの人は即座に宿泊客の名前とパスポートナンバーを控え、犯行現場の映像をUSBにバックアップし、近くの警察まで一タクシーで一緒に連れて行ってくれました。
警察に連れて行かれ、ホテルの人がタイ語で事情を説明、警官はヘラヘラしながら調書をとりポリスナンバーの紙をくれました。警察は何だか頼りにならなそうだったけど、ホテルの人の対応は素晴らしかったです。出来る限りの事をやってくれていました。
少し救われた気持ちで、Facebookには限定公開で、
(中略)
だけど、やっぱり盗難ってショックですよね。
まさか寝てる間に部屋に入られるなんて。
部屋の鍵かかってなかったんですね。本当に油断しました。微妙に旅行慣れして運が悪いとこうなることがあるわけで、なんで昨晩、鍵を確認しなかったのか、悔やんでも悔やみきれない。。。
今日一日はそのことでまるまるロスしちゃった。そんなわけでただでさえ捗ってないブログ執筆がより捗らなくなりそうです。
(帰って来たときに新しいMacBookでも登場すればいいのにw)
なんてことを投稿しました。
そしてできることは全てやったはずなので、気を取り直してバンコクの友だちと飲みに行きました。
そして一旦ホテルに戻ってまた出かけようとしたところ、ロビーで突然ホテルのレセプションのお姉さんが、
「He was arrested! Your PC is back! Go police!」
と興奮した様子で私達をタクシーに案内します。他のホテルの従業員が大喜びしています。
セキュリティのおじさんがニヤッと握手をしてきます。
外に出ると警察の車が走っていきます。
え?え?え?犯人が捕まって私のMacbookが取り返せたってこと???
意味がわからん、マジか!マジなのか!??
何このナイスタイミング!
嘘!信じられない!警察に行くまで信じない!
旦那氏と友だちと3人で興奮状態で警察に到着、するとあの監視カメラに写ってたインド人が手錠を嵌められた情けない姿でそこにいます。奥さんもいます。
本当に捕まってる...
この憎きインド人が...!
インド人と奥さんは「I beg you, I beg you, I beg you, forgive me, please, please, never do that again, we are poor, I'm heart disease.」と嘘を交えながらひたすらに許しを乞うていました。
旦那氏は英語で散々怒鳴り散らし、私もちょこちょこ何か言います。
しょぼい窃盗罪で捕まって、外国の牢屋に入れられるのは見てて可哀想ではあります。
でも許すわけにはいかない。
犯罪は犯罪だし、明らかに盗むつもりで人の部屋入って盗んでるわけだし。
んでもって裁くのは私達じゃなく、タイの警察と法律だし。
犯人の荷物の中にはGalaxy Noteらしき新品の端末が2つ出てきてました。これも怪しいなあ...。
そして私のMacBook Pro Retina 13inch、取り戻しました!
警察内では写真撮りまくっても何も言われなかったし、警察の人もピースしろと促してきたり(笑)
基本的にタイ人はインド人が嫌いだそうで、警察の人も小気味良く思ってたんでしょう。
警察の人はあまり英語が通じず逮捕時の状況がよくわからなかったのだけど、後でホテルの人に聞くと、夜にホテル近くをのうのうとショッピングしてた犯人のインド人夫婦をホテルのセキュリティのおっさんが発見、即座にホテルのお姉さんが警察に通報してあえなく逮捕となったそうです。
ホテルの人すごいお手柄じゃないですか!
犯人の顔を覚えてた上にそれを発見して即座に通報するとか、本当にすごい。
本当に感謝しています。
後の友人談、「インド人退治できて楽しかったんだろうね、こういうのタイ人大好きだからね〜」とのこと。
今では、お手柄のホテルのセキュリティのおっさんと会う度に旦那は親友みたいなやりとりをしています(笑)
でも普通は、海外で盗まれたら絶対に戻ってこないし、ましてや犯人が捕まるとか超レアケースだと思います。
本当に今回の出来事は奇跡でした。
もとはといえば、鍵かけ忘れた自分たちの不注意が全部悪いのですが(いや、本当にありえない、重々に反省してます)、監視カメラに気づかず犯行を犯して名前とパスポートナンバーまで特定された上に、堂々とホテル近くをうろついてたインド人も間抜けだと言えます。
今回の一件でタイが嫌いになりそうでしたが、大好きになりました。
以上、長くなりました。
昨日は人生の中でも浮き沈みの激しいすごい一日でした。